アメリカはここ、クリーブランド。

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在米日本人にももっと興味を持って欲しいこと

今日はマーティン・ルーサー・キング・Jr.の日です。アメリカの歴史を大きく変えた人、キング牧師の生誕を祝っての祝日なのは、アメリカに住んでいる人ならご存知の通りでしょう。最近キング牧師関連の映画「グローリー/明日への行進」(原題:Selma)を観て、改めて彼の功績を深く考えさせられました。そんなわけで、少しお堅いテーマですが、ちょっとだけ政治関連の話題を書いてみたいと思います。

まず、この映画についてちらっとメモりますが、一言で言ってちょっと長いけど、全体的によく出来た映画だと思いました。実際の彼の人間性とか活動においてはいろんな諸説もあるんで、この映画も公開当時は信憑性に欠けるとか言ってメディア上で議論になりましたね。でも、アメリカで公民権運動があり、彼の指導の元に歴史が大きく動かされたという事実は変わらず、アメリカの歴史を簡単に学ぶには良い教材になるかなって思いました。

さて、この公民権運動。日本に住んでる人たちにとっては、ほとんど馴染み無いアメリカの歴史のひとつかと思います。日本にいた時は、私もあまり深く考えたことはありませんでした。人種差別や女性差別などに理不尽さを感じて、行き辛ささえ感じてたはいたもの、選挙権が当然のように与えれた自身の立場に何の疑いも持たず、逆に無関心で一度も投票なんかしようとも思いませんでした。まあ、日本の政治家に対する不信感が多かったのもあるし、一人ひとりの無力さを感じてたのもありますがね。

でも、アメリカに来て長く住んでみて、国民一人ひとりの影響力を実際目にして肌で感じて、私の中で段々と社会とか政治とかそんなものに関心が熱くなっていったんですね。政治っていうと堅い話題だし、たいてい難しい言葉の羅列で、その辺のアメリカ人でさえもあまり普通の話題には出しませんよね。ましてや、外国人の私たちは尚更、アメリカは住んでるだけで母国とまで言えないわけで、当然あまりアメリカの政治事情とかに興味は薄れるものです。だから、ほとんどの在米日本人は今あるアメリカの情勢にあまり興味がないかもしれません。特に自分でこの国に憧れて来た人以外は、たぶんそういったスタンスの方が多いのではと思う。あ、でもかなり偏った見方だったら、突っ込んでくだされ。私が観察する限りなので、実際は違うよー!っていう意見は全然ありだと思うし。

とにかく、もしこの先この国で骨を埋める覚悟があるなら、今年の大統領選にもっと関心を向けて欲しいなって思ったのでした。いや、そんな覚悟なんぞなくても関心を少しでも向けて欲しいなって。とはいえ、アメリカ国籍を取った人たち以外は投票できないから関心を持っても意味がない的な思いはあるかもしれませんね。だけど、子を産みここで育てている限り、アメリカがどの方向に進んでいくのか、未来を担う子供達に大きな影響を与えるのは周知の通りです。

だから、お堅い話好きな理屈臭い人間に思われるかもしれないけど、ここであえて今年の大統領選に目が離せない!って書いてみたのでした。悲観的な政治家がメディアの注目を浴び、ナショナリズム的な流れさえ感じるのは、アメリカの楽観主義を信じて止まない自分は、最近大きな恐怖を覚えるわけですよ。やっぱりあの人が大統領になったら、ヤバイでしょ?みたいな。。。まあ、ある意味あの人のおかげで、逆に政治に目を向ける人もいるかもしれませんが、政治はパフォーマンスじゃあないですからね。

最後になりましたが、アメリカ大統領選に関する記事のリンク貼っておきます。けっこう概要がわかって面白いですよ。

便利な時代になった

。。。と、なんかおばちゃんが呟く月並みなセリフなんだけど、いや、ホント最近そんな風に思ったことがありました。っていうのも、普段あまり使わないフェイスブックに久々に入り浸ってます。ふるさとで同窓会があって、もちろん私は行けなかったけど、嬉しいことにフェイスブック上にページがあるんですねー。実際日本に居る人や、同窓会に参加した人たちにとっては、そんなに特別じゃないかもしれないけど、私にとってはホントこういうのって特別に嬉しい!

特に今まで同級生とはほとんど連絡を取ることもなく、アメリカで生活して始めてからは、同窓会やクラス会に参加したこともありませんでした。悲しいことに、帰省できる時期って、いつも正月・お盆から外れるから、おそらくこの先も子供達が成人するまで、参加することはかなり難しいでしょう。ふと、死ぬ前には必ずみんなと再会したいな~なんて、ぶっちゃけた事も思ったりしてね(笑)いや、ホントそれくらいの勢いで、機会っていうものが巡って来ない。だからか画面上で再会できるって、ホントに嬉しいし、特別な想いにかられてしまうのであります。

ああ、便利な時代になったな~。

そんな風に、遠目でお茶をすすりながら、しみじみ思ったのでありましたー。(もうすっかり、どっかのおばあちゃん?笑)
まあ、冷静に考えれば、私一人で盛り上がってるのかもしれないけど、人生の中間地点に立たされると、過去を想うことがより増えるような気がします。今平穏で安泰な暮らしをしているからこそ、そんな風に想いに浸れるのかもしれませんねー。それもある意味、幸せの形なのかな。

とにかく、私をSNS上で見つけてくれた友達に大感謝!
死亡説撤回してくれてありがとう!(笑;って、ちゃうか?)

*上の写真は、去年春に帰省した時のもの。実家近くの神社で駆け回る息子。

私がプロフをトリコロールにしない理由

13日に起こった、フランス、パリでの多発テロ攻撃。本当に痛ましい惨劇が起こってしまいましたね。どのように気持を文章にしていいか、遠く離れた地で平和に暮らす自分は、この手の惨劇が起こるとどう言葉にしていいのかわかりません。ただただ、どうして防げなかったの?なんて非道な!というような感情しか沸いてきませんが、同時にフランスだけではなく、中東ではテロは日常茶飯事に起きてるんだよ~的な少し麻痺した考えも頭を過ぎったり。。。普通に平和に暮らす私みたいなおばはんには、「亡くなった方のご冥福をお祈りします。」という月並みな言葉しか出て来ないんですね。

そんな中、いろんなニュースサイトを読んでいて、興味深い記事が目に留まりました。それがこの記事二つ。

『Facebook』プロフィールをトリコロールにする前に考えたいこと — Yahoo!Japanニュース記事より

FBプロフ「フランス国旗化」に対する強い違和感 — Yahoo!Japanニュース記事より

私はあまりFBを使わないんですが、最近そういやツイッター上でトリコロール化したアバターを目にして、はて?なんでだろ?って素朴に思ってたので、これらの記事を読んでなるほどと思ったのでした。そういえば、似たようなキャンペーンは過去にもありましたから、ソーシャルメディアならではのムーヴメントですね。

さて、なぜこの記事が興味深いかと言うと、この記事に関するコメントが逆に興味深かったんです。本当にいろんな意見があるんだなって感心したと同時に、そこで見かける意見はほんの一部でもあるんだなとも気づきました。私はそもそも、やりたいなやれば良いし、それは個人の勝手というのが正直なスタンスです。

じゃあ、自分自身はというと?
プロフアバターをトリコロールにするつもりはありません。その理由は、知識豊富な筆者たちのような理屈がとりわけあるわけでない、至ってシンプルなものです。それは、団体所属を苦手とし、大企業FBという組織の一部になりたくないという、自身のあまのじゃく体質から来てます。

いや、少しだけ掘り下げて理屈めいた事を言うと、実は過去に某平和キャンペーンに賛同したことがあるんですが、その時あることに気づいたからなんです。それは、あまり深く考えないで賛同した自分です。そして、賛同した自分に陶酔してる自分に気づいたんです。別に誰かに「私はサポートしてます。」って言う必要もなければ、表現する必要ってないよなって。静かに無言に寄付したり、なんらかの行動こそ真意であるし、表に出るのが苦手な性分なんで、それこそ自分らしいなって思うようになったんですね。

あくまでも、これは私の場合なんで、しつこく強調しますが、他人の行動にあーだこーだ私は言いたくないです。だって、批判は更なる批判しか生まない。まさに、ヘイトは更なるヘイトしか生まないし、その行き末として殺し合いは殺し合いしか生まないわけですから。。。だから、キャンペーンに賛同して、サポートするのもなんらかの意味はあるだろうし、しないのも意味はあると思う。そんな風に今回、この記事を見て思ったのでした。

とにかく、ご家族を失った方々の気持を思うと本当にせつないですね。
極悪非道なテロ行為がこれ以上拡大しないことを願わずにはいられません。

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