と言っても、完全にソーシャルメディアから脱したわけではないので、多少「釣り」っぽいタイトルではあるのですが、最近あるソーシャルメディアのアカウントを消して得たものについて書きたいと思います。
実はパンデミックちょっと前から去年暮れまで、某ソーシャルメディアにハマってました。そして、ハマりのピークはやはりパンデミックです。そう、そのソーシャルメディアとは、今や陰謀論や誤情報で溢れかえる「ペケ」(はっきり名称を書くのも嫌なんで)ソーシャルメディアのことです。
以前はあんなに荒れてなかったんですよね。誕生したばかりの2008年にアカウントを作って、それまでブログで交流してた方々とゆる〜く会話する場であったんです。使い方がイマイチわからなかった当初は、そんなに頻繁に投稿してたわけではありませんでした。
ハマり出したのは、娘が産まれたばかりの時あたりかな。そして、徐々にハマり出した理由は、育児に追われ自由な時間がないから、家事・育児をしながら簡単に見れるソーシャルメディアに精神安定を求めてたからでしょうか。育児の愚痴や日常で楽しかった事など手軽につぶやけるし、即座に同じような境遇にある方々の反応を貰えるから、まさに瞬時に脳内ドーパミンが大放出状態ですよ。
人からもらえる「共感」の言葉は、この上ない精神の安定を与えてくれます。でも自己肯定感に大きな拍車をかけ、時には暴走し過ぎてつい「承認要求」に苛まれる自分にも気づくんです。もっとみんなの反応を貰いたいという自分がいて、そんな自分に恥を覚えるもう一人の自分がいました。
一方それだけではなく、なかなか抜け出せなかった理由は、もうひとつありました。それは「情報」です。政治的にも社会的にも詳しい専門家や識者の情報は、ただニュースメディアを追ってるだけでは得られない特別なものがあります。つまり「実はこの背景にこんな事があった」といったような裏情報などです。
ただ、そういった情報は、時には「意見」なのか「事実」なのか、識別し難いというのが大きな問題でもあります。陰謀論は、おそらくそうやって世間に広まり、徐々に浸透して行ってるのでしょう。だから「陰謀論」にハマっている事にも気づかない人も多くいるのだと思います。
とにかく、今年に入ってあの「ペケ」ソーシャルメディアは、オーナーが変わってしまったのをきっかけに、メディアの方向性も180度変わってしまい、「炎上」目的でしか使わない人で溢れて返ってしまいました。そんなネガティブオーラに包まれるところに何を得るのか?という問いに得た自分の答えは「使用をやめること」でした。
とはいえ、あの空間で割と平和だった時代に得た出会いは、かなり貴重なものがあります。著名な著者や学者の方々との繋がりは欠けがないのものでした。ですから、完全にあの空間を去るのは、正直心苦しさを覚えたのは確かです。
でも、前述したように、あの空間が大きく変貌を遂げたのをきっかけに、賛同できない識者の方々はどんどんあそこを去って行ったので、私も彼らが移動した先「マストドン」*にも引っ越しました。たとえ以前ほど広範囲はないとはいえ、お互い築いた信頼の上に繋がってる方々とは引き続き交流できるので、緩く繋がり深い話ができるのは新しい発見でもあります。
私は基本的に、スマホの通知はテキストと電話以外は切ってます。なぜなら、スマホに自分の生活をコントロールされたくないからです。なにか通知があるたびに、やらなければならない作業を中断されるのは大きなストレスになるからです。そして、中断され、結局達成できなかったと言う事に落胆し、最終的には幸福感を得られないからです。
だから、たとえその他ソーシャルメディア的アプリ(私の場合、インスタとピンテレスト)をスマホで使ってても、通知は完全に切ってますし、投稿するより見る専門にして、うまくソーシャルメディアと付き合うようにしてます。フェイスブックは、アプリさえインストールしてないので、ブラウザから気分によって投稿したりしてますが、あまり時間は費やさないようにしてます。
さて、肝心の「脱ソーシャルメディアで得たもの」なのですが、結局のところ「幸福感」です。直接得たものは「アナログ時間」ではありますが、スマホやパソコンを見ない自由な時間で得たものは、やはり「幸福感」そのものなのです。
なぜなら、そんな自由な時間に、私は読書をしたり、クラフト・アート制作に打ち込んだりするようになったからです。誰かの反応を気にせずに、自分のためだけに費やす時間は、この上ない達成感と幸福感を与えてくれます。特に就寝前に、こういったアナログ時間を設けると、睡眠の質もずいぶん違うことにも気づきました。
質の良い睡眠は、翌日1日の生産性を高め、よりよい幸福感を与えてくれます。だから、よっぽど必要なことがない限り、就寝前のアナログ時間を意識的に取り入れるようにしてるんです。
私がハッピーだと、家族もハッピーになります。これ、嘘のようで本当のこと。子供達がハッピーだと、子供達も意欲的になり、学業成就に繋がってると信じてます。まあ、飽くまでも私個人の経験から言えることですがね。
最後になりましたが、「スマホとソーシャルメディアとメンタルヘルスの因果関係」が学術的にも立証されてるので、それに関する記事の数例を貼っておきますね。
- 「How Our Relationships With Our Phones Affect Us」(NRR 1A より)
- 「SNSが10代のメンタルヘルスに及ぼす悪影響とは 米公衆衛生のトップが勧告」(Yahoo!Japanより)
- 「メンタルヘルスの専門家が明かす、ソーシャルメディアを休むことの重要性とその具体的な休み方」(Business Insiderより)
10代だけではなく、大人も十分影響を受けてるので、なぜ自分は満たされないのか?なぜ幸せではないのか?とお悩みでしたら、一度スマホやSNS断ちするのも良いかもしれません。
*「マストドン」(=mastdon)とは、分散型ソーシャルネットワークで、従来のソーシャルメディアとは異なり、サーバーが分散されており、それにともない所有する企業の存在はほぼ無く、サーバーごとに企業であったり、個人であったりと様々です。
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