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アメリカはここ、クリーブランド。

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近況と夏休みとアート・クラフト活動

2ヶ月ぶりの更新ですね。ご無沙汰してます。家族ともども、私は元気です。

あっという間に春学期も終わり、気が付くと長い長い夏休みもほぼ半過ぎになってしまいました。そこで、他人にとってはどうでもいい、我が家の近況でも書いてみたいと思います。

学期最終日の出来事

実は、学期が終わる前日の5月下旬のある日、私にとってとても驚きと戸惑いの出来事がありました。なんと人生ではじめてER(救急治療室)に行く羽目になったのです。そう、アメリカ生活25年目にしてはじめて!

結論から言いますと、結局いろいろ検査してもらったにも関わらず原因不明で、今だにその後のフォローアップ的な検査を続けてる状態です。とにかく自分でも何がいったい起きたのか理解できず、この事件は摩訶不思議な体験だったのです。

事の発端は、夜中明け方2時過ぎに、左肩から右肩にかけて強い痛みが走り目が覚めたことでした。胸が締め付けられる痛みで、同時にトイレにも行きたくなり、起き上がったら目眩と吐き気が併発したんですね。それから、トイレまで辿り着いたかと思ったら激しい嘔吐。やっと嘔吐が落ち着いて立ち上がろうとしたら、目眩がしてそのまま気を失ってしまったんです。

その数時間後の朝4時ごろに目が覚め、這い上がるように床に戻りました。それから横になって、ずいぶん回復したので起き上がり、椅子に座りコーヒーを普通に飲む事がやっとできるようになり、徐々に落ち着きを取り戻しました。

こんな症状はもちろんはじめてです。あまりに心配なのでネットで知らべてみたら、なんとこの症状は心臓発作に酷似してるではありませんか!しかも、ずいぶん症状が落ち着いたとはいえ、家庭用血圧測定器で調べたら不整脈が続いてたんです。

それなので、これはヤバイかも?と察し、自力で車を運転してER(救急治療室)に行って来ました。それにしても、ERって激混みですね。お昼に窓口で登録して、診察や検査が終わったの夜7時半ですよ。長い長い待ち時間と検査で、どっと疲れた1日でした。

とにかく、心電図やらレントゲンやら血液検査やらと、いろいろ検査をしてもらったのですが、結局心臓発作と断言できる数値は見つかりませんでした。

その後、内科医に診てもらったら、低血圧症気味なので脱水症状が起きた可能性ありと言われましたが、未だに原因不明のままです。まあ、あれから似たような症状は全く起こってないので、突発的に起こったなにかに対する反応だったのでしょうかね。

この2ヶ月弱の間、むしろすこぶる元気なので、あまり気にしてませんが、とにかく内科医に従っていろいろ検査を続けていきたいと思います。

夏休みの過ごし方

こちらの夏休みは3ヶ月もあるので、共働きの家庭ではサマーキャンプに子供を送り出すのが一般的です。その間、長期休暇を取ってどこかに旅行したり、宿題も学校から出されるわけでもないので、ゆっくり夏休みを過ごすといった感じです。

我が家はご存知の通り(?)、毎年子供達をサマーキャンプに入れてません。それでも、なにか活動的なものをやらせた方が子も飽きないので、スポーツ活動に参加させたりはしてます。今年は、娘はソフトボールに初挑戦し、長男は去年に引き続き水泳チームに参加。次男だけ彼がやりたいスポーツがないので、サッカーキャンプに1週間だけ参加したのみです。

子供たちが一日中家にいるので、スポーツ活動がない日やその時間帯は、私がなにかをさせたり、どこか公園などに連れて行かないといけません。そう、私の自由時間はほぼありません。去年も似たようなスケジュールだったので、夏休み前は想像するだけでけっこう憂鬱気味でした。どこかに連れて行くたびに、どっと疲れるんですよね。これも歳のせいなのかわかりませんが、肉体的に疲れると精神的キャパオーバーが起き、心理的なメルトダウンが起こるんですよ。

そんなわけで、またそんな夏休みが来るのかと心の準備をしていたのですが、なんと今年は今のところそれがないんです。考えてみると、去年ほど過密にスケジュールを組んでおらず、比較的ゆったりとした毎日を過ごしてるからかもしれません。

それと子供達の自己管理力と独立心が、ずいぶん発達したのも大きな要因かもしれません。というのも、今年13歳になる息子たちは、自分で朝食と昼食(お弁当も)を用意するようになりました。ついでに、娘の分も用意してくれます。来月7歳になる娘もたまにお兄ちゃんの真似をして自分でサンドイッチを作ったりと、去年に比べてずいぶん成長しました。

最低1週間に一度は、息子たちのプリスクール以来の仲良し家族とプレイデイトしてますが、午後2時間程度と去年より短くなり、私も体力的に少し余裕が出てるせいもあるかもです。たまに息子たちが近所のお友達の家に遊びに行く事もあるので、自分が同伴しなくてはいけないという状況も減りました。

長男は水泳チームの朝練があると、午後はけっこう疲れてるので、家で静かに過ごしたいという事が増え、一方長男の朝練中、次男は娘と遊んでくれるので、午後はスーパーへ一緒に行ったり、図書館行ったり読書したり、LEGOやパソコンで遊んだりする事が増えました。

あと、子供達が料理に目覚めた事も大きな要因です。最近では1週間に一度、お料理活動の日を子供達がリクエストしてくるようになりました。夕飯の主食や副菜をそれぞれが作ったり、マフィンやクッキーなど作りたい!と熱心になる事が増えたんです。

よって、私にのしかかる負担がずいぶん軽減してるんですね。子供達も自分で食材を選び料理する喜びを得てハッピー!私も負担が減りハッピー!まさに双方ウィンウィンな時間の過ごし方です!

とはいえ、たまに飽きる事があるので、完璧な夏休みの過ごし方な訳ではありません。少なからず改善点はあります。娘はアートが大好きで、私が色々アクティビティを通して教えてますが、私が教える事ができない陶芸や版画などを、来年はアート施設が提供するクラスを通して学ぶ機会を与えたいなと思ってます。

ティーネイジャーになると親が同伴する事を嫌がるようになりますよね。事実息子たちはその段階に入り、親が与えるアクティビティに対して物申しようになり、したがって強制もできないので、彼らは彼らのやりたい事をし、自然に私がいなくても良い状況になります。

そうすると娘にだけ注意を払わなければいけない形になり、ある意味時間と心の余裕ができますよね。息子たちが成長すればするほど、毎年こんな風に変化が起き、徐々に母業も楽になって行くのだなとつくづく思います。

今月末に国内小旅行に出かけ、8月が来たらあっという間に夏休みも終わりです。半分も過ぎてみると、長いようで短い夏休み。息子たちが一緒に行動を共にしてくれなくなる日がやってくると想像すると、少し寂しさを感じるようになったので、残りわずかな夏休みを十分楽しめるように、心身ともに元気にがんばりたいと思います。

この夏試したアート・クラフト活動

最後に娘と試したアート・クラフト活動の写真と夏休みに思い出写真を載せておきます。

Pinterestに「今年やってみたいリスト」と面白そうなクラフト・アートアクティビティも集めてるので、興味にがある方はぜひ参考にしてみてくださいね!

コミュニティがひとつになって学んだこと

実は約1ヶ月前(4月10日後)に、この記事を書きかけてすっかり公開するのを忘れてました😅 それなので、今更ながら少し編集して公開したいと思います。以下その記事です。


日本ではもうすでに桜の開花が西日本では終わった時期ですが、こちらではやっと春が来た!と言う感じです。庭には水仙やヒヤシンスが咲き乱れ、花粉もぶんぶん飛び出して😅、マダニもわらわら出て来てるくらい春!

そんな中、この週末(4月9日)は春のキリスト教の大イベント「復活祭」(Easter)があり、学校は金曜から月曜まで4連休でした。その前の週は春休みで1週間休みだったんですよ。たったの1週間なので、短いバケーションを取り旅行する人もいれば、ゆっくり家で過ごす人など様々。

我が家は春休み中はずっと引きこもりだったんです。というのも、休み始まるちょっと前から、娘が風邪を引き、私も同じ風邪を引き、そして春休み途中回復したかと思ったら、息子が違う風邪を持ってきて、結局どこにも行くこともなく、家で療養だけする春休みだったんですね。

そして、家族が集まる復活祭にはやっと皆が完全復帰して、なんとか無事大イベントが終わらせることができました。

実は、4連休最終日にあるイベントに参加してきました。その事をちょっと書きたいと思います。

このイベント、「復活祭」(Easter)でよく行われるEaster Egg Huntというものなんです。一般に教会や地域コミュニティセンターで開催され、プラスチック製卵にお菓子が詰め込まれ、庭いったいにそれを隠し、子供達がその卵を探すという内容です。色とりどりの卵にお菓子が食べられる!っていうもんだから、子供達は大喜びする楽しいイベントなんですね。

息子達が幼児時代にツインズクラブという団体に入ってたのでよく参加したものでした。でも、娘が生まれてからは、ツインズクラブを脱退したのもあり、全くそういった機会がなく、そうこうしてるうちにパンデミックにもなり、ずっと参加する機会を逃してたんです。

今回参加したイベントは、大きな教会やコミュニティ主催のものではありませんでした。なんと個人が主催したもの。しかも、スクールバスの運転手さん二人が、自費で主催したものでした。

このスクールバスの運転手さん達。我が家を含む25家族を回るバスルートの運転手さんで、朝の運転手さんと午後の運転手さんそれぞれが担当してます。毎日暖かく挨拶してくれるとても素敵な運転手さん。まさかこんな素敵なイベントまで主催してくれるなんて、想像も期待もしてなかったので、最初その話を聞いた時は、正直半信半疑だったんですね。

その理由は、息子達が小学校に通ってた時のスクールバスの運転手さん達は、そう言う事をする人達ではなかったからです。一般的に、そういった仕事以外のことをする必要がないわけだし、公職とはいえそれを社会から期待されてるわけでもありません。その辺は、すっぱり線引きしてあるのが、ここアメリカです。

ということで、今回イベントを主催してくれた運転手さん達は、完全なる「善意」からやってる事でした。つまり、彼らが子供たちを喜ばせたい!という一心で開催したわけです。

このイベントを思いつき、主に計画をして実行したのが午後のバスの運転手さんです。彼女は60代のお孫さんも数人いる方。子供達が大好きで、スクールバスの運転手を楽しんでやってる方。とてもユーモアに溢れ、子供達が楽しくスクールバスで過ごせるように、音楽をかけて一緒に歌ったり、時には算数ゲームをして、子供達にキャンディを配ったり。とにかく、子供達のために一生懸命になる素敵な方なんです。

ちなみに余談ですが、実はうちの娘、学校がはじまったばかりの去年秋に苦い経験をしたことあるんです。この運転手さんが、初日に間違ってうちの娘を我が家前で下ろさずに、そのまま通り過ぎて行ってしまい、30分後に帰宅したというハプニングがありました。運転手さんは凄く申し訳なさそうに誤ってきて、一方娘は「もうバスなんか乗らない!」って涙ながら駄々をこねたんですね。

結局はそこで諦めずに、運転手さんにもチャンスを与え、娘にも挑戦させたんですが、やっぱりそれでよかったなあと改めて思いました。この世の中、誰でも間違いはします。でもそこで相手を許し、次のチャンスを与え、自身も挑戦し続けることこそ、良い結果に繋がることがある。まさに、そういう教訓を覚えた出来事だったわけですね。

そして、今回のエッグハントという楽しいイベント。当然ながら予想通り、子供達は楽しいひと時を過ごしました。そして、私も含め多くの参加した親御さん達も楽しいひと時を過ごせたわけです。

あとで話を運転手さん達から聞いたのですが、親御さん数人がボランティアで彼らのお手伝いを申し出たのだそう。実は私もボランティアで、エッグハント用の卵数十個と飲み物を提供しました。同じように、みんなで盛り上げよう!という精神を持つ親御さん達の存在と、コミュニティがひとつになってるというのを目の前に、なんだか表現し難い嬉しさでいっぱいになりました。

こんな暖かい人たちと出会う度、私はいつも幸せな気分になるんです。そして、アメリカがますます好きになるんですね。私もあんな風に暖かい人間になりたい!とインスパイアされるんです。

我が家の子供達が通う学校区は、決してマイノリティが多い学校区ではありません。マイノリティ、つまり私を含むアジア人や黒人と言った有色人種のことですが、街を見てもクリーブランド市やその周辺の郊外に比べて、白人が圧倒的に人口指数を占めてます。

政治的な観点から言っても、保守派が多い地域です。私が最近ボランティアをしてる学校のPTO(日本ではPTAという言い方が一般ですね)でも、私以外のメンバーは皆白人です。

コロナパンデミックによりアジア人に対する差別が注目されたのは、ほんの1、2年前の最近ですし、極右団体による有色人種への風当たりの悪さは前大統領のおかげですっかり脳裏に焼きついてるため、自然と保守的な地域での心構えというか、マインドセットが私の中で決まってました。

今回率先してエッグハントを主催した運転手さんは、黒人のおばちゃんです。彼女を手伝った朝担当の運転手さんは白人のおじさん。参加した親御さんの中には、中国系の家族、ヒスパニック系の家族も含まれ、予想外にも比較的ダイバーシティに富んでいたんです。

そして、運転手さん達の優しさに包まれたコミュニティ。自分が今まで持っていたバイアスが一気崩れた瞬間でもありました。たとえ2件先の家では前大統領支持の旗が掲げられてるような保守が多い街でも、マイノリティを受け入れる暖かい人たちが存在するのだと。。。つまり、文化的にも社会的にも逆行する今アメリカであっても、大きな希望が存在すると気づいた出来事だったんですね。

だから、私もマイノリティの一人として、この地で彼らと共にポジティブな風を一緒に吹かせようと決心しました。将来を担うこれからの子供達のために、私も積極的にコミュニティに貢献して行きたいです😊

映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が日本で大ヒットしないと思う理由

来週末の3月12日、今年のアカデミー賞授賞式がやってきますね。

前記事でも少し内容を書きましたが、キー・ホイ・クワンとミシェル・ヨー主演の映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(Everything Everywhere All at Once)が、なんと11部門ノミネートされました!

自分のことのように嬉しくって、思わずハッピーダンスしてしまった私ですが、なぜにここまで称賛される映画なのか、なぜにこんなに私を夢中させるのか、その辺をブログに熱く語ってみたい!と思ってました。

でも、いろいろな感想などを見聞きして思ったのです。

アメリカで今大ヒットして話題を呼んでるこの映画、、、日本ではヒットはしないだろうな、、、と。

だから、その理由を今回は書きたいと思います。

まず、最初にこの映画の概要を簡単に説明しますね。正直言って映画評論家の町山智浩さんのレビューを聞いた方が早いと思いますが、私なりの簡単にまとめはこれです。

夫と実父とコインランドリー業を経営してる中国系アメリカ人中年女性が、IRS(Internal Revenue Service=「アメリカ合衆国内国歳入庁」で日本の国税庁に相当する)から呼び出しを受け、担当監査員と面会してる最中に突然起こるマルチバース(Multiverse=多元宇宙、またはパラレルワールド)との遭遇をきっかけに、そのいくつかのマルチバースを交差しながら世界を救う任務を任され、人生において大切な物を見出していくという内容です。

基本的にテンポが速いSci-Fiアクション映画なのですが、コメディタッチに一部描かれ、これまたシリアスなテーマも交差してるので、正直一回観ただけでは理解できません。え?なに?何が言いたいの?どういう繋がりなの?と言った戸惑いが始終隠せず、先がほとんど予想できない内容で、ある意味最後まで飽きない傑作に仕上がってます。

ということで、私的にまとめたこの映画を理解する上でのポイントが以下です。

  1. アジア系アメリカ人移民の現実と苦悩
  2. 中年女性の現実と苦悩
  3. 親子の世代間におけるギャップとそれによる苦悩
  4. 人生における大切なもの

実は私、この映画を観た直後、正直言ってわかったようなわからないようなと言った不思議な感覚でした。だから、ネットでいろいろなレビュー記事やNPR(公共ラジオ)で取り上げられた番組を聞き直したりして、やっとこの映画の核の部分を理解することができたんです。

なぜ私がこの映画に強い共感を得たのか?というと、まさに上記に触れたポイント全てが、状況や程度は違うとはいえ、自分の今までの人生と重なって見えたからです。

おそらく、この映画がヒットした理由はそれです。たとえアジア系アメリカ人ではなくても、この国は移民の国ですから、移民が必ず経験する苦労話は、程度はいろいろあれど、概して共通してるのではないでしょうか。それと世代間のギャップ。これも人種関係なく経験してる人は多いでしょう。

そして、女性として生きる苦悩。女として、母として、女性が社会から受ける期待と目に見えない圧力は、たとえ男女平等が日本より進んでるアメリカでも存在します。50歳を目前して、私もこの映画の主人公が過去のマルチバースへ飛んだように、過去を振り返り「あの時異なった決断をしてたら、どんな人生だったろうか?」とふと考えることもあります。

とにかくそういった要素と、Sci-Fiアクションだったりコメディだったり、はたまたシリアスドラマだったりといった一見よくわからない迷路ような新しいスタイルが、この映画をヒットさせた原因ではないかと思うのです。

さて、前置きはここまでにして、お題にした「この映画が日本でヒットしない理由」について語りますね。

厳密に言うと、「この映画が日本でヒットしない理由」というより、「共感が生まれない理由」と書いた方が正しいかもしれません。

とにかくその理由は、まさにこれ。

日本はアメリカほど移民が多いわけではないから。

ということです。最近では人口減少が著しく人手不足もあり、日本も昔に比べたら随分アジア諸国からやってくる労働者は増えたようですね。とはいえ、アメリカとは全く状況が異なります。

映画館に足を運ぶ(もしくはストリーミング鑑賞する)多くの人達は、遠い昔から日本で生まれ日本で育った日本人が多いのではないでしょうか。まだまだ移民はかなりの少数派であり、移民が経験した苦悩などに共感する人がどれだけいるのか?それが私の最大の疑問なのです。

また、日本は私が日本にいた約25年前からあまり変わってません。変わったのは社会の貧困率が増えて、少子化が加速してる事ぐらい。ハリウッド映画だ!ヒット作だ!ってメディアで謳われて、一般大衆の多くが期待するものは、おそらく当時と何ら変わってないと思います。

そう、「ハリウッドのヒット作=大衆受けするもの」という図です。つまり大衆受けするものとは、簡単でわかりやすく制作にお金が掛かってる超大作と言われるものです。それと、白人信仰が強い日本では、白人が多数出演してる映画が好まれる傾向あると思います。

一方、この「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」は、一部のマニアには大ウケすると思うのです。カンフー映画好きで、特にそういった複雑な内容の映画やアートな映画を好む層には、新鮮に映るのではないでしょうか。

だって、この映画はまさに現代アート的な要素を持ち合わせてますからね。現代アートがわからないという人には、もしかしたら理解し難い映画なのかもしれません。

「話題のわりには大したことない」と期待外れな思いで、映画館を去る人が多いと予想してますが、あくまでもアメリカ生活が長い凡人のたわごとでもあります。

日本の状況について、ネットで得た情報と日本人コミュニティの方々の話からでしか知りませんから、実際住んで肌で感じてる人達と大きなギャップがあるかもわかりません。

だから再度強調しますが、外から日本を観察してる私の独断と偏見から得た予想なので、さらっと聞き流してくださいね。

いや、自分の予想が大ハズレであって欲しいという願いが強いというのが、本当のところではあるんですよ。それくらいこの映画に思い入れがあるんです😆

日本ではすでに劇場公開が封切られたようですね。映画館で観た方が迫力があると思うので、もし興味がある方はぜひ足を運んでみてください。

また、私のようにキー君に思いを寄せてる、かつてのハリウッド映画ファンの中高年層の方々。。。あの時の情熱が再燃するかもしれませんよ〜。おっさんになったけどカッコいいキー君をぜひ観に行ってらしてくださいね〜😄

最後に雑誌「BRUTUS」の記事載せておきますね。監督ダニエルズのインタビューです。

「A24史上No.1ヒット作『エブエブ』はアジアでどう受け入れられるのか。監督ダニエルズに訊く」—雑誌「BRUTUS」より

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