アメリカはここ、クリーブランド。

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思いついた事なんでも

人生まだまだ冒険が続く

実はずーっと書きたいネタがあったんです。
というのも、実は去年の8月で在米20年が過ぎたんですね。そこで、20年という節目ということで、なんとなくこの20年を振り返る何かを書いてみたいな〜とぼんやりと思ってました。

そんなときタイムリーにこんな記事↓を最近見かけましてね。
「若者も年寄りも、冒険に出かけよう! でも、まずは準備から…」— アメリカはいつも夢見ている@Cakes

筆者であるエッセイスト・渡辺由佳里さんのメッセージに深く共感を覚たわけです。同時に、そうだ!自分もブログに書きたい!という思いが湧いて来たものだから、今回久しぶりにちょっと真面目で長めのブログ記事を書いてみます。

エッセイストの渡辺由佳里さんと言えば、以前ここでも言及してますが、実は私、密かにファンでしてね。Newsweekで彼女が執筆している記事に出会って以来、最新記事などを追いかける目的でツイッターでよく追いかけるようになったんです。

とにかく今回出会った記事を読んで頂きたいのですが、ものすごく頷ける内容だったんですよ。最近自分が考えてたことをうまく表現してると言う点でかなり納得いく内容でした。というのも、渡辺さんは文中こんなことを言っておられます。

私を含めて、現在海外で暮らしている日本人の多くは「冒険」の経験者だ。バックパックひとつの旅だけでなく、異国に留学することも、転職も、結婚も、状況によってはリスクが高い「冒険」である。冒険をした人たちは、たいがいの場合、他人に「冒険をするな」とは言わない。なぜなら、冒険したからこそ現在の自分があることを知っているからだ。

「冒険したからこそ現在の自分がある」

この言葉は本当に真理だなと思います。

渡辺さんほど輝かしい人生を歩んでるわけではないので、ここで自分を重ねて語るのはおこがましいかもしれないけど、少なくても似たような経験をし、今の自分があるということに共感を覚えずにいられませんでした。

私も子供の頃から絵と英語が好きで、いつかその道に進みたいと思ってました。私の母は父親を幼い頃に亡くし貧困家庭で育ったにも関わらず、子供達の自由な発想を大事にしてくれる理解ある人でした。一方父は、国際貨物船に乗り一年に3ヶ月くらいしか家におらず、教育熱心であった反面、子供達を自分の思い描いたレールに乗せようとコントロールする人でもありました。

そして、英語が大好きで留学したいという私の夢は、高校時代の進路決定時にあえなく崩れ去りました。国立大学に進んで欲しいと願った父は、それ以外の選択は無いと私に宣告したのです。つまり留学に出す金はないと言われたのです。どうしても諦め切れなかった私は、「だったら自分で賄おう」と密かに決意し、高校卒業後は千葉県で就職し、家賃5000円だった社員寮に住み込み、毎日退社後に英会話教室に通ったり、6畳部屋で一人TOEFLの勉強を夜な夜なしながら、ひたすら貯金にも明け暮れました。そしてついに4年を過ぎた1998年8月、念願だったアメリカ留学を果たすことができたのです。

そう、あれは人生初めての冒険だったわけですね。私自身のための、私だけが欲を満たすだけの冒険です。誰のためでもなく、親のためでもなく、自分だけの冒険です。

その後、日本に向かう飛行機の中で今の夫と出会い、更なる冒険が続きました。大学卒業後に結婚はしたもの、ドットコムクライシスで就職難に合い、その後数年は迷走時代と言っていいほど人生で一番悩んだ時期でもありました。詳しくはあとでこの辺も別記事で書きたいのですが、挫折というのはこの時期十分味わったように思えます。

その後、かわいい双子の息子たちを授かり、乳児時代の双子育児の厳しさも味わいましたが、今はただ自分を育ててくれた人生最高の冒険であると強く認識してます。だって、多くの人が経験できるようなことじゃないですからね。そして、そのおかげで「育児」に対する自信が付き、大きな自己固定感を得たのは言うまでもないです。

今2歳半になる娘と小学2年の息子たちの育児に毎日明け暮れてますが、自分は今までの人生で最高の冒険を謳歌中だと自負しております。そりゃあ、落ち込むことだって、失敗することだってありますよ。楽しいだらけの冒険じゃないけど、総合的に言って今が一番スリリングな冒険かもしれません。

一方、息子たちが生まれてからフルタイムで仕事はしてませんが、友人たちと協力し合ってコミィニティサイトも立ちげました。私はこれも予定になかったプチ冒険でもあると思ってます。やりたいから作って、みんなの反応を観察して、いろいろ考えたり、嬉しいフィードバックをもらって喜んだりとプチ冒険だらけ。つまり、私なりに地味に冒険してるわけですね。

渡辺さんは、記事最後をこう綴って締めくくってます。

どうせリスクがある人生なのだから、リスクとコストをきちんと把握したうえで、自分の人生を豊かにする冒険の旅にどんどん出かけてほしい。若者だけでなく、年寄りも。生きている限りは冒険適齢期だ。

まさに「同感する!」以外に言葉が見つからないメッセージです。

これから先やりたいことはたくさんあります。つまり自分の人生をもっと豊かにする冒険です。メジャーな冒険としては、娘が学校にあがったらフルタイムで就職すること。そして子供達が巣立つ頃には、大学に戻って修士課程も勉強したいという願望もあります。もっと小さいプチ冒険もやりたいことはたくさんあるけど、どの道実現するにはリスクもあるし、そのための準備も必要です。

それでも、今は漠然と「きっとできる」という気持ちが大きいかも。それは、今まで経験した冒険が自分を育て豊かな人生を作ってくれたから。いわゆる自信というものなのかもしれないけど、きっと自分を肯定し信じることはこの20年で得たものなのかもしれません。

冒険はやろうと思えば、誰でもできると思う。たとえそれが地味なプチ冒険でも、やることに意義あるし、なによりも心を豊かにしてますものね。それと日本であろうと、海外であろうと関係ないですからね。

だから、みなさんも一緒にプチ冒険しましょう!

ツイッターを活発的に一年やってみて思ったこと

はい、ましてもご無沙汰でした。あーっという間に11月が終わっちゃいましたね。結局バタバタと感謝祭も過ぎ、もう12月!もしかしたら今月最初で最後になるかもしれないけど、がんばって最近また感じたことを書いてみます。

実はワタクシ、約一年前からツイッターを活発的にやってます。つまり、頻繁にTL(タイムライン)を見てフォローしてる人たちと交流してるという事です。でもそれ以前はまったく活発的ではなかったんですよ。つまり見てるだけが比較的多い傍観者みたいものでした。

っていうのも、10年前にアカウント取ってちまちまと呟いてはいましたが、ブログ友達以外とはあまり交流とかせずに、ただニュースサイトを追っかけてフィードアグリゲーター的な目的でしか活用してなかったんです。そう、めちゃくちゃ地味〜なユーザー。

ところが、去年の今頃でしたかね。ある日突然目に止まったツイートに何気に絡んでしまったのをきっかけに、あの面白さにどんどんハマって行ってしまったのです。そして気がつくとこの一年、家事の合間をみては常にツイッターのTLを眺める自分がいました。

なにが面白いって、やっぱり「交流」ですね。しかも、会ったこともない世界中に散らばってる人たちと、ある共通の話題や関心ごとについて語れる、共感できる、情報を共有できると行った事でしょうか。私の場合、ほぼ日本人としか交流しませんが、ほとんどが海外に住む日本人なので、現地暮らしにおける楽しいことも辛いことも、社会に対する疑問や関心についてもいろいろ語れる!そして、さらに面白くさせるのが、何気に呟いたことが予期せぬ拡散(RT)に繋がり、大きな反響を得ることでしょうか。

たぶんRT(リツート=拡散)や「いいね」をもらって承認された気分になるので、自己肯定感が低い自分はそのツボにハマって行くのでしょうね〜(笑;やるな、ツイッターめ!)まあ、その点ではフェイスブックも同じカラクリではあるのですが、正直自分はフェイスブックよりツイッターの方が相性が合ってるな〜と思うのであります。

っていうのも、特に真面目な社会問題や政治問題についてちょっと記事を紹介したりしても、なぜかフェイスブックでは一部の友人たちを除いては無反応が多いんですね。たぶんこれは、フェイスブック自体をもともと活発的にやらない自分と、フェイスブックのアルゴリズムを含むカラクリが原因なのかもしれないけど、そもそも繋がってるユーザーが興味あるものは私生活の一コマだから、わざわざお堅い社会問題や政治問題には反応しないのかもしれません。まあ、あくまでも私個人の見解ですがね。

とはいえ、ツイッターは呟き方や振る舞いを一歩踏み外すと、修羅の世界に転がり落ちてしまうと言っても過言ではありません(笑)。いや、ホントいろんな人たちが住んでるツイッターワールドですからね〜。絡まれたくもない議論に引き込まれたり、炎上したりなんてよくある話ですよ。ちなみに、私は変な人たちに絡まれたり、噛み付かれたり(笑)、議論に引き込まれたりといった経験はほとんどありません。

この一年で発見したのですが、言葉使いや言動に注意を払ってると、どうやら平和にツイッターワールドに住んで行けるみたいです。あと、自分から絡んでいく場合、そのトピックや相手に注意も払ってます。もともとヤバそうな「過激な人」には絡まないようにするとか、たとえ強く関心あるトピでも議論を呼びそうなものは、あえて言及しないようにしたりね。

そんなもんだから、守りが強いスタンスで当たり障りない呟きは、エンターテーメント性がなくって、やっぱりフォロワーもあまり増えず、相変わらず地味なユーザーのままです😅。でも、まあ、楽しいはずのものが面倒臭いものになったり、はたまた私生活が脅されるような事態になるなんてごめんなので、私はこれでよし!ってな感じですがね。

ゆる〜い交流をちょっとしたいな、話題になってる時事ニュースなどいち早く知りたいな、その背景にある世論を知りたいなっていう人には、ツイッターはなかなか良いツールだと思います。

でも、ゆる〜いわけですから、フレンドリーに取り合ってくれる人とそうじゃない無愛想な人もいたりいろいろ。それと出回ってる情報もフェイクニュースもあったりいろいろ。自分自身にちゃんとネットリテラシーさえあれば、簡単にフェイクニュースに引っかかる事はそうそうないけど、RTする際は十分注意を払いたいところですね。

それにしても、面白いですね。著名人でもないのにフォロワー多い人って、けっこう口が悪いのってお決まりなの?口悪くても言ってる事がまっすぐで納得行く人もいれば、めちゃくちゃな人もいて、いやはや面白い世界だな〜と思う今日この頃です。

よかったらフォローしてね!
全くためになるような事呟かないけど、絡まれても吠えませんから😉

親から子へ断ち切りたいジェンダーロール

前回の記事で気が向いたら書きたいなんて言っときながら、さっそくブログ更新してます。
というのも、けっこう真面目でちょっと憂鬱な内容を書いたところ、嬉しいことにいくつか反応をもらいましてね。ワタクシ単純なもんだから、調子付いて一気に書く気が湧いているのであります。
そんなわけで、忘れてしまわないうちに、さっそくまた最近感じた「真面目」なことを書きたいと思います。

先週末の庭の様子。紅葉真っ盛りだったけど、昨日からみぞれが降り、もう冬景色に変わって来てます。

さて、ある日小学2年生の息子とこんなやりとりがありました。
息子「〇〇くんはピンクが好きなんだって。部屋もピンク色なんだって。」
私「それがどうかしたの?」
息子「友達が男の子なのに変だって言うんだよ。」
私「変じゃないよ。男の子だってピンク好きな子いっぱいいるよ。ママがブルー好きでしょ?それって変じゃないよね?それと同じだと思わない?」
息子「うん、そうだよね。僕もそう思う。」

ここでもうお分かりですよね?そう、小学校低学年からすでに刷り込まれてるもの。
「女子はピンクで、男子はピンクじゃない。」という概念。

明らかに息子の友達はなんらかの形でこの既成概念を刷り込まれてるわけですよね。それに疑問をもつ息子。今だに、ちまたではピンクの玩具は女子用に販売されてるし、洋服だって女子用はピンクが多いですから、それはもう自然に刷り込まれるのは当たり前。でも、男の子がピンクを好んでも普通だと言うことは、親が教えないと子供は自然に刷り込まれた既成概念を信じ、これからの多様社会に追いついて行けません。だから私は、あえて「ピンクが好きな男の子もいて自然なのだ。」というメッセージを息子に伝えたわけです。

これも先々週に訪れた近くの公園。

それと同様に、ジェンダーロール(=Gender role 性役割)もそう。子供達が生まれて以来、我が家は私がほぼ主婦をして、夫が働いてます。いわゆる典型的な「女は家、男は仕事」というような古いスタイルを取ってるわけですが、決して「家事・育児は女で、会社勤めは男」というような概念を植え付けようと思ったことはありません。むしろ、そういう典型的な古い形を取っていても、「何が男の仕事で何が女の仕事をいう事はない。得意なことをやれる人が担当してやってるだけ。」と言う事をいろんな会話の中で強調してます。

逆にこう言う風に常に気をつけて子供たちと会話してると、いかにこの世の中まだまだジェンダーロールに対する既成概念が平然とまかり通ってるか気づくものなんです。

特に日本は、まだまだ社会的な女性の地位は低い方だと思います。政治から見ても、現政権では女性の閣僚なんてたったの一人だし、社会にしたって今だに「女子力」とか、いわゆる「女性らしさ」の既成概念がテレビや広告で歌われてるし、男女平等なんて実際帰省するたび肌で感じたことすらありませんから。

投票日は学校が休みだったので、子供達を連れて動物園に行って来ました。真っ赤な日本のもみじが綺麗!

事実、去年11月に発表された男女格差の度合いを示す『グローバル・ジェンダー・ギャップ指数』の結果では、日本はなんと世界144カ国中114位だそうです。しかも、こちらハフポストの記事によると、2016年より順位を落としたというのです。ちなみに、アメリカもそんな順位は高くなく49位。

詳しくは、参考記事を読んでもらいたいんですが、とにかく私が日本を離れた20年前とほとんど変わってないのが日本です。

アメリカでは今週の火曜日、中間選挙がありました。そして、歴史に残る結果でもありました。というのも、史上初女性や少数派(同性愛者、移民、先住民、イスラム教徒など)が多く議員や知事という公職に当選したからです。これは大きな変化です。今アメリカが変わろうとしてる歴史的な瞬間でもありました。

そんな社会的な変化が進む中、自分も子供達に多様性に対応した精神を伝えて行きたいと常々思うのであります。女性であるがゆえ苦労した私たちの世代が次世代にできることは、今だに存在するジェンダーロールの既成概念を断ち切ることだと信じて疑いません。

子供達が観てる子供番組のチャンネル、PBS Kids(アメリカの公共テレビ、教育テレビみたいな局)では、いろんな職業の人たちが子供達にメッセージを伝えるコマーシャルが流れてます。その中で、女性の自動車工学エンジニアが出てくるのですが、車好きの息子がこんなことを言いました。

Wow! She is so cool! (すごい!彼女カッコイイ!)

私も同感したのは言うまでもありません。

【参考記事】

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