アメリカはここ、クリーブランド。

カテゴリー: 雑記メモ (12ページ目 (41ページ中))

思いついた事なんでも

自己責任論と根性論、もうやめませんか?

最近ネット上で興味深い記事を見かけて、ついつい熱くなってしまったので、久しぶりに真面目な話題を書きたいと思います。

その記事がこの二つ↓

今までいろんな記事を読んで、日本が格差社会になってるというのは知ってました。格差社会が広がると、当然「健康格差」になるのは、アメリカが歩んでる道なので、なんとなく知識としてではわかってました。ただ、今回これらの記事を読むまで、日本で今白熱した議論になってるテーマとは知るよしもなかったんですね。

とにかく、詳しい内容は記事の方を読んでもらいたいんだけど、とにかく際立って気になったのがこれ。

自己責任論と根性論

要は、「健康の維持が自分でできないのは自己責任であって、国がそれに手助けする必要はない」といった自己責任論です。そして、貧困を経験した人や不健康から健康を自力で取り戻した人が語る、いわゆる「自分もできたから、あなたもできるはず。できないのは意思が弱く根性が足りないからだ。」と言ったような根性論。

この二つの正論を突きつけて、弱い立場にある人たちを切り捨てる社会の動きが、どうしても残念でなりませんでした。

日本に住んでいた頃、こういった社会の冷たい動きに幾度となく心が折れそうになったことか。。。子供の頃から学校や社会を通して、こういった究極の正論を擦り込まれ、泣き言も言えない日本社会。そして、泣き言も言わず歯を食いしばってがんばることが美談とされる日本社会。ブラック企業なんて最近になってやっと注目されたけど、精神的に人を追い詰めて行くのが日本社会のメインストリームです。

もう自己責任論や根性論は、世界先進国レベルでは、もはや時代錯誤でしかありません。戦後の高度成長期でまかり通った、いわゆる「昭和」的な思想は、これからはただ人を破滅に導くだけだとおもうのであります。

一方、今回こういった議論を主なウェブメディアが取り上げて、世間の注目を集めてるということは、ある意味励まされることでもあると思います。大きな変化に向けて、皆が声を上げて研究結果や実態を学び、話し合うという動きは、未来の子供達に少しだけでも希望をもたらしますよね。そして、もう少し優しい社会が20年、30年先に日本に生まれる可能性もあります。

だから、もっとこういった話題が、いろんなメディアで取り上げられ、議論されて欲しいものだなと思いました。

私は海の向こうから、眺めてることしかできないけど、これからの若い人たち、がんばれ〜!

そんな風に思ったけど、アメリカも大統領弾劾に向けて、もっと頑張って欲しいですな(笑)

十数年の時を超えて

実はワタクシ、十数年前まで写真家のアシスタントをしておりました。大学時代にたまたま取った必修科目が写真のクラスでしてね。やってるうちにのめり込んでしまい、めっちゃ楽しい!写真家とかもええんちゃう?みたいな、吐かない夢なんかもったりした可愛い時期でもありました。

そんでもって、当時写真のクラスを教えてた教授が日系アメリカ人の方でしてね。さっそく「写真」と「日本人」繋がりで意気投合して、卒業後の就職難に出くわした迷い犬だったワタクシをアシスタントとして雇ってくれたのでした。

正直とりわけやりたい!てな仕事じゃなかったけど、仕事無いし、写真好きだし、一応デザイン系ソフトウェアスキルあるしってことで、3年くらいやってました。いわゆる彼女に拾われたようなものです。

その仕事をしながら、同時にウェブデザインにも目覚めはじめ、初めて仕事で作ったウェブサイトもこの方の個人ウェブサイトでした。

そして本格的にウェブデザインにハマりだし、少しずつアシスタント業を減らしはじめた2006年8月。私を可愛がってくれた師匠は、突然他界してしまったのです。

その師匠こと、マスミ・ハヤシ先生。クリーブランドに長く在住してる方なら、もしかしたら聞き覚えがあるかもしれません。クレイジーな隣人に銃殺されてしまった事件を覚えていらっしゃるでしょうか?ちなみに、事件の詳細はウィキペディアに掲載されてますので、ご参考にどうぞ。

とにかく、今でもあの時の悲劇は忘れません。あの後ずーっと頭から離れませんでしたもの。そう、当時マスミ先生は、殺害される2日前に隣人の騒音問題を吐露しておりました。「そんなに大変なら、少しお友達のところに身を寄せるのも良いのでは?」なんて、生意気にもアドバイスした私。それが最後の会話だったなんてね。。。

そして月日が流れ11年。
実はこの週末、彼女の作品を集めた写真集が完成し、その祝賀会に招待されたのです。アート業界からずいぶん離れている自分が招待された事に、なんとなく申し訳ない思いがあったけど、その輪に入れてもらえた事にすごく感慨深いものがありました。

先生の家族や友人たちは、彼女が亡くなって初めて知り合った人たち。不真面目にアシスタント業をしてた自分は、当時かなり恥ずかしかったんですが、彼らは暖かく迎えてくれたのを今でも覚えてます。

実際この週末に11年ぶりに再会した皆さんも、同じように暖かく迎えてくれました。緊張でガチガチだった自分も後半には、なんとなく力が抜けていたりしてね。

今マスミ先生の写真集を手にして、なんとも不思議な気持でいます。彼女の晩年の作品のいくつかは、自分も少し携わっており、なんとも言えない思いが湧き上がって来たんですね。彼女との思い出とか、こんな思い、あんな思いで、作品を一緒に作ったよな~みたいな。

彼女の代表作に日系アメリカ人強制収容所シリーズがあるのですが、当時の自分は作品のメッセージ性とか、どんな思いで彼女が作ったのか、なんて考える余地は全くありませんでした。アメリカに20年近く住んで家族を持って落ち付いた今だからこそ、日系アメリカ人が辿った歴史に興味を持ち始めてるわけで、先生にもっといろいろ話しを聞いておけば良かったな~と、ただただ今は後悔しております。

移民の国アメリカが、今また変わろうとしてるこのご時勢、もし彼女がまだ生きていたのなら、どんな思いでこの国を見つめていただろうか?

そんな風に思いながら、彼女の作品集を見入ってしました。

建物・機械好きの息子が、先生の「Superfund sites(環境汚染指定地)シリーズ」やクリーブランド名所が含まれてる「Citiesシリーズ」の作品を見てこんなことを言ってました。

I love these photos! So cool!!! (僕この写真大好き!すごくかっこいい!)

なんだか涙腺が弱くなってしまったのは言うまでもありません。

ああ、十年も過ぎたんだな~と、しみじみ思った週末でした。

国際結婚を語ってみるなりしてみた

実はワタクシ、国際結婚というものをしてます。
あ、知ってたって?笑

いや、でも考えてみると、今まで「見て見てー!あたし国際結婚してま~す♪」みたいな事を語ったことはほとんどないかも。ってか、プロフィールとかでも、「国際結婚」という言葉をあえて使いたくなかったっちゅうか、避けてたっちゅうかそんなカンジでありました。

っていうのも、世間の期待を裏切りたいという天邪鬼体質だし、普通のおっさんとのラブラブ日記~♪なんて、誰も見たくね!

。。。でしょ?

いや、その前にラブラブもなにもあったもんじゃ無いし、その昔あった漫画「ダーリンは外国人」みたいなオチもない普通って、他人から見たら退屈のなにものでもない。

それにね、ここでラブラブ生活なんてドヤ顔で書いて、その後どっかの会社みたいにあっさり破綻とかしたらマジ笑えないっしょ。だからあんまりそーいうの書く気にもなれんかったっちゅうか、それよりも大切なものが日常にあるっちゅうか、そんなカンジであります。

一方最近ツイッター上に誰かが書いた国際結婚テーマブログをリツイートしたら、これがけっこうクリックされてて、あらま!みんな興味あるんね~と言った印象を持ち、だったら試しに書いてみるべ?ってな気持にもなったんですね。

なんてワタクシ、浅はかな人間なんでしょう!

いやホント、国際結婚ってね、簡単じゃあないですよ。これだけは世間の期待通りかも(笑)だって、言葉の壁に習慣の壁だもんね。。。でもね、続ける意義はあるし、コミュニケーションさえちゃんとやってればなんとかなるもんですわい。

最近見かけるブログで知ったけど、なにやら世間では今でも「国際結婚」というものに憧れる人が多いらしいですね。それに「待った!」と克を入れるベテラン経験者の声とかあって、なんだ、20年前となんも変わらんではありませんか~と思ったり。

そこで、ここだけの話ですが、ワタクシ。昔から日本人と結婚する気はさらさらありませんでした。だって、小学6年生から映画雑誌買い漁って、ハリウッド映画にのめり込んで、雑誌「留学ジャーナル」を片手に「アメリカ行きたーい!」って、目をキラキラさせてた女子が日本人と結婚したいなんて思うわけないっしょ?それに今どきの若者言葉でいうと、いわゆる肉食女子でありましたから、自分の伴侶は自分で決める!選ばれるんじゃなくって、自分が選ぶ!といった鼻息洗い女子が、日本人男子に相手にされるわけないっしょ?

素敵な「外国人」(この言葉あまり使いたくないけど)との出会いを期待してないって言ったら嘘になるから、なにげに探してたのは否定しないけど、日本では全くと言ってそんな機会がなかった残念な人。。。それが、ワタクシ。でも、そんな憧れもって何が悪いん?と開き直ってるのが今のワタクシでもありまする。

要はどんなきっかけで出会って結婚しても、うまく行けばそれでいいと思うんですよ。自分の場合、たまたま結婚したのがアメリカ人だったけど、結婚自体は日本人同士でも一番難しい人生の課題じゃありません?事実日本でも離婚は増えてるし、夫婦間の問題っていろんなメディアでもよく目にするわけですから、国際結婚だから、日本人じゃないからっていう枠組みは、ワタクシ個人的見解から避けたい議論であります。

まあ、確かに子供もいたり、日本じゃない土地の上に、家族兄弟もいない環境にいるというシチュエーションは、破綻したときにリスキーではあるけどね。だからって、恋愛に熱くなってる本人はそんな先のことなんか考えないし、そんな助言を誰かが言ったとしても、立ち止まって深く考えるような人はまず居ないんじゃないかな〜と。そんなこんなを考えれば、やっぱり国際結婚っていわゆるリスキーゲームですよね。まあ、それも長い目で見れば、なにげに面白かったりするのも正直なところです。

で、結局なにが言いたいのかというと、男を見る目を超えて、人間を見る目はやっぱり研ぎ澄ましておきたいスキルのひとつじゃないかと思いまする。今恋愛中の若い子がそこにいて、もし助言を求められたとしたら、このオバハンはそう言うかもしれんけど、まあ、それも年を重ねて得るスキルでもあるわけで、助言する事自体ナンセンスかも(おい!)。それより、そもそもそんな助言を求めて来るような子は、自分を良く知ってて人間を見る目があるから心配なんて要らんのでしょうな〜。

先にも書いたけど、国際結婚も普通の結婚と同じ。たとえ破綻したとしても、それで人生終わりじゃないから、別にそれはそれで人生経験の一幕という形で、とにかく次に進むしかないんですよ。そこで、一番肝になるのは周りのサポートの方じゃないかなと思うんですね。パートナーとの悩みがあったとき、同じような境遇にある友人たちに囲まれて、気軽に悩みを聞いてくれたり、はたまたド付いてくれる仲間は、海外で国際結婚をしていく上で凄く大事なんじゃないかって。

人間を見る目、言い換えれば、洞察力とでも言うのかな?人に依存しない確固たる自分さえあれば、そんな洞察力も自然と養われるんじゃね?ってなカンジで偉そうに語ってますが。。。どうやらこのオバハンは、今年で結婚15年を迎えるようです。

けっ、まだまだヒヨコやん、わだす(私)。
でもこの先15年、たぶんイケるんちゃう?

。。。と、根拠無き自信に溢れるオバハンなのでした。

で、結局なにが言いたかったん?笑

«過去の 投稿 新しい 投稿 »

© 2025 RGBlog.net

Theme by Anders Noren上へ ↑