アメリカはここ、クリーブランド。

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私の日常日記

希望に満ちた始まり

バイデンじっちゃんと素敵なファーストレディであるDrジル・バイデンさん

1月20日は大統領就任式でした。アメリカでは朝からその中継生放送が各局で放送されてるくらい重要な国家イベントです。特に今回の就任式は歴史上でも重要なもので、多くの国民が注目してたのではないでしょうか。

実は私、在米生活23年で初めてこの大統領就任式を始まりから終わりまで観たのでした。そう、初めてです!あんなにアメリカ政治や社会の事をあーだこーだ語ってる割りに初めてだったんです。

副大統領カマラさん

だって4年前の大統領就任式なんて言うまでもないじゃないすか。失望と悲しみに暮れてたし育児で忙しかったし、それよりも観る価値なかったですからね。オバマさんの時は今ほど政治に熱心じゃなかったし、たぶん仕事と育児で忙しくて観る時間さえもなかったと思います。そしてブッシュWの1期目は政治にあまり興味なかったし、2期目はこれもまた失望でしたから観たくもなかったんですね。

ところが今回は本当の意味で一生忘れる事がない特別なものでした。このブログやソーシャルメディアで散々語ってたし、友人たちともかなり熱く語り合ってたので、それこそ言うまでもなく45年生きてて一番重要で感慨深い大統領就任式だったんですね。

娘と星条国旗を作り、授業を早く終わらせた息子達と就任式を観ました。

一言で言って、今回の就任式は「希望」そのものでした。

史上最年長の大統領バイデンじっちゃん(←親近感湧いてるんで😆)の熱いスピーチに、史上初の黒人・アジア系で女性の副大統領の誕生と言う事で、アメリカでマイノリティとして生きる身としてとにかく感慨深いものがありました。

もう暗黒の4年は終わったのだ!という安堵感、そしてコロナパンデミックというトンネルの先に光が見えた瞬間とでも言えましょうか。とにかくバイデンじっちゃんとカマラさんが正式に就任して、この一年がやっと始まったという感じでした。

最後に、これは別記事にすれば良いのかもしれませんが、いつまたブログを更新できるかわからないので、ここ数週間で見かけた興味深い記事を紹介しておきます。興味がある方はぜひ読んでみてください。

「トランプが残したカルトの土壌は日本にも。陰謀論垂れ流しに人々は毒されていく」 — Business Insiderより

オウム事件をずっと取材し、陰謀論やカルトに詳しいジャーナリストの江川紹子さんのインタビューです。右派も左派もカルトになりえるという点が興味深かったです。そして、じわじわと陰謀論が広がってる日本も、アメリカの状況は人ごとではないという事を伝えてます。

「米国議会議事堂の暴動〜トランプ弾劾と、バイデン就任式までのカウントダウン」—Wezzyウェブマガジンより

1月6日に起きた前代未聞の議事堂襲撃事件の全貌がまとめてあります。興味ある方はどうぞ。

そして最後に、1月6日に起きた米国国会議事堂襲撃事件が、いかに2001年アメリカ同時多発テロ事件以来の脅威的な大事件なのかを、簡単に説明してるツイートを見つけたので貼っておきます。アメリカの民主主義と歴史背景を知らないと、仮に永田町の国会議事堂が襲撃と同列に考えても、たぶんあまりピンと来ないかもしれません。以下の「9,205人のユーザーがこの話題についてツイートしています」という部分をクリックするとスレッド全部が読めます。

くるみもーずで謹賀新年2021

もう新年明けてから1週間以上も経ちましたが、あけましておめでとうございます!

2ヶ月以上もご無沙汰しておりました。
大統領選も終わり、感謝祭、そしてクリスマスとイベントが続き、あっという間に新年になってしまいましたね。

私は至って元気です。家族も相変わらず引きこもりながら元気でやってます。
まだ新型コロナウィルスで大混乱だし、アメリカの政局は引き続き不安定のままですが、とりあえずバイデンじっちゃんが当選し、明るい未来への希望ができ随分気持ちだけは去年に比べたら晴れてきてます。
はい、この国でクーデターを起きそうになったとしても、やはり現大統領の崩壊に向かってるのは確かで、去年に比べたら断然まだましと思ってます。

毎度のことながら、本当はいろいろ書きたいネタはあったんですがね。やっぱりダメですね〜。ゆっくりパソコンに向える夜は、脳が疲れ切って文章を考える気力が湧きません。だから結局書きかけては止める、更新したいけどできない、、、そんな毎日が続いてました。

さて、先週から子供達の学校が始まり、やっと通常生活に慣れだしてきたので今日は少し余裕が出てきたかも?ということで、新年に作った「クルミもーず」について簡単に書いてみます。

「クルミもーず」は故郷岩手県宮古市の方言で、「クルミ餅」のことを言います。お餅にクルミだれをかけて食べるお正月の郷土料理のひとつとでも言いましょうか。私はこのクルミだれのお餅を食べて育ったので、お正月になるとこの「くるみもーず」がとても恋しくなるんですね。

母が年末になるとお餅をつき、クルミを漬物石の上に置き金槌で割る音。紅白歌合戦を観ながら、コタツの上でクルミを殻から取り出す姿。すり鉢でクルミの実を摺るながら作るクルミだれの香り。どれもお正月の風情ある風景の思い出。それが毎年お正月になると目に浮かび恋しくて仕方なくなるんです。

特に去年はほぼ一年引きこもり生活だったじゃないですか。本当は今年5年ぶりに帰省したいと思ってたんです。でもこの新型コロナウィルスのおかげで無理な感じですし、来年もまだわかりませんよね。だから今回の年末年始は今まで以上に日本が恋しかったんです。

以前にもクルミだれは作ったことあるんですが、子供達が小さかったので作った甲斐が全くありませんでした。でも今年は息子たちが美味しい!美味しい!って連呼しながら食べてくれたので、これから毎年作ってお正月を祝うことを決意しましたよ!

今年こそキッチンエイドのスタンドミキサーをゲットして、お餅も手作りできたらいいなとも思ってます。

というわけで、美味しかったくるみもーずで明けた2021年。今年こそはとにかく去年よりも良い年になる事を祈るばかりです。みなさんにとっても良い年である事を願ってます!

更新頻度が悪い当ブログでありますが、今年もどうぞよろしくお願いします。

日本で選挙不参加の自分が今選挙に参加したい理由

私は日本で投票した事がありません。全く興味がありませんでした。

一方私の父は生前、故郷岩手の地元市会議員さんの後援会でボランティアを熱心にしていたんです。それにもかかわらず、娘の私は全く興味のかけらもなかったんです。逆にそんな父を尊敬するどころか、冷たい目でずっと見ていました。なんでそんな熱くなるの?みたいな冷たい目。

高校卒業後、就職するために田舎を出て千葉に移り住んでも、その政治や社会に対する態度は全く変わりませんでした。だって新聞だって読まなかったですよ。観るテレビだってバラエティやドラマばっかり。本だってアニメ・漫画・イラスト関連、そして英語学習関連くらいでしょうか。

え?典型的な若者だって?そう、政治や社会に興味ないのは私だけじゃなかったんです。同級生だって、会社の同期や先輩だって、そんな話をする人はいないし、関心ある事なんて芸能人についてや恋愛・噂話くらいですよ。まあ、英語とアニメ好きと言えばヲタクみたいな扱いでしたからそんな自分を控えめにしつつ、陰ながらあくびしながら周りの話は聞いてましたがね。

とにかくそんなもんだから、一度たりとも選挙に参加した事がなかったんです。
え?普通でしょ?たいてい若い頃ってそんなもんじゃありません?
つまり若い頃って、自分の事にしか関心ないんですよ。

ところがですね。それから20年以上も経った今、とーっても選挙に参加したい情熱でいっぱいなんです。私を個人的に知ってる友達は知ってると思うけど、とにかく来週(11月3日)に行われる大統領選挙に目が離せません。気になって投票したくて仕方ないんです。

でも私は投票できません。だって市民権ないから。まだアメリカ人じゃないから無理。今回ほど選挙権がない自分を悔やんだ事はありません。だから5ヶ月前に市民権申請をしたんです。でもコロナ渦中でゴタゴタのアメリカ、そんなすんなり事が進むわけじゃありません。だから今回は参加できません。

悔しいです。悔しいから自分ができる事をしてます。キャンペーングッズ買って政治献金したり、自分が運営するコミュニティで情報を控えめに広げたり。そんな事くらいしかできません。

それにしても、あんなに政治に無関心だった私、どうしてここまで変わってしまったのでしょうね?
答えは簡単です。

それは今のアメリカが激しくヤバイからです。

日本在住の読者の皆さんの中で、一般の新聞やテレビでしか情報を得てない方には、少し分かり難いかもしれません。だって、日本のメディアでは偏った報道が見受けられるから。まあ、その辺のツッコミは長くてややこしくなるから今回は言及を避けますが、とにかくこのアメリカ合衆国という国が、今の大統領が再選されてしまったら本当に本当に命に関わるくらいヤバイんですよ。

そんなヤバイ理由なんてここであげたらキリがないです。新型コロナウィルス問題に、経済問題に、人権問題に、とにかくアメリカという国の基盤である民主主義が根底から崩れて始めてる。そんな恐ろしい事が今起こってるんです。

政局は毎日が変化の嵐です。昨日観たニュースの次に今日はまた違う憂鬱なニュース。今の大統領になってからその繰り返しでした。そしてそれが新型コロナウィルスパンデミックになってから、ものすごい速さで続いてます。

まあ、正直に言えば、この20数年で自分がこう突然変わってしまったわけではないです。アメリカに住み始め色々な苦悩を経験するうち徐々に社会と政治に関心が生まれたのは確かです。

アメリカという国を知るうちに、この国に変化をもたらした偉人達についても学びました。そして、日本では全く意識しなかった、いや、むしろ意識できなかった「権利」というものを知り、自分の中の可能性というものを認識するようになりました。私が私であるための権利、つまり人権。その人権を守るために、先人たちは命を張って闘ってきました。闘って闘って闘い尽くして、一歩一歩大きな変化をもたらしてきました。

それがアメリカです。
だからアメリカが好きなんです。
どんなに波乱動乱続きでも、闘う人たちがいて希望を与えてくれるこの国が、私は好きなんです。
なんも特別な才能があるわけでもない凡人の自分に、自分があるがままでいられる大切な家族に巡り合わせてくれたこの国が、私は好きなんです。

そして、なによりも才能にあふれる子供達の未来を考えれば考えるほど、私は先人達のように闘いたいと思うんです。どんなに微力であっても、子供達の未来のために、私が親としてできる事をやりたいのです。だからそのためには投票する事!そう決意しました。

最近観た映画「ヘイト・ユー・ギブ」(原題:The Hate U Give)の劇中で、主人公の父親が主人公を含む子供達にこう叫びます。

You, your brothers, and your mother, are my reasons to live and die.

お前と、お前の兄弟達、そしてお前の母親は、俺が生きるための理由であり、死ぬための理由でもある!(つまり、お前達のために生き、そしてお前達のために死ねる。)

この言葉に大きく頷き感動した自分は、明らかに二十数年前にはありませんでした。子供たちがここまで変えてくれた事に感謝しきれません。

さて、来週の今ごろは選挙結果が出ています。
いったい「希望」となるか、「絶望」となるのか。。。?

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