アメリカはここ、クリーブランド。

投稿者: えっちゃん (9ページ目 (161ページ中))

双子含む3児の母で、昭和レトロ・ヴィンテージデザインをこよなく愛し、地元コミュ運営しながら、ヴィンテージ雑貨や食器(Fire King・Pyrexなど)収集したり、webサイト作ったり、DIYしたり、たまに廃材を使ったリサイクル工作に熱中する在米日本人です。

差別の無い多様性のある未来を実現するため日々勉強してます。日々思ったことを不定期に書いてます。

今だから考えたい恐怖と不安と怒り

最近いろいろニュースを見る度に考えさせられます。

あまりにも毎日たくさんの事が世の中で起こり過ぎてて、あれについて書きたい!これについて書きたい!と思うばかりで、なかなか考えがまとまりません。

そんな中、こんなニュースが飛び込んで来ました。それがこれ↓

「帰省してまもない妊婦 救急搬送の受け入れ断られる 岩手」— (NHKニュース)

故郷岩手での出来事だったので、思わず息を飲みました。そして思ったのがこれ。

アメリカだったら、これは絶対にありえない!

本当はこの件について、ここで書こうか迷ってました。同じように感じてツイートした人のツイートが、荒れに荒れてて炎上してたから。(ちなみに、炎上防止のため、そのツイートはここには載せません。)

でもやっぱり書かずにいれませんでした。だって、同じようにコロナ騒動で病院がテンテコ舞いの渦中になるアメリカでさえ、ほぼ起こり得ない件じゃありません?仮にも日本は先進国と謳われてる国ですよ。

そして、更に私が一番悲しくなったのは病院側を擁護し、この当事者を叩く世間でした。確かに彼女の選択、つまり帰省するべきではないのに帰省した事は間違いだったと思います。

でもそれだからと言って批判し叩く世間。ちょっと狂ってません?

出産は命がけです。私も命を張って娘を出産しました。本当は死んでいたかもしれない状況でした。多くの母親が命を張って我が子を産んでます。

たとえ間違いを犯した人間でも、私たちと同じ「命」ある人間です。「命」はどんな状況であっても、同じ「命」と変わりません。全ての「命」が尊いって、子供の頃に教えられませんでした?

それなのに、そうじゃないと思う人々が大多数いる。「恐ろしい」という言葉以外に言葉が見つかりません。

そしてそんな中、また違う記事が飛び込んで来ました。それがこれ↓

「『私だから拒まれた』看護師の悲痛な思い-コロナ恐れる偏見の目」—bloomberg.co.jpより

これもあり得ません。むしろアメリカでは今、医療従事者達が拍手喝采を受けてます。彼らはコロナ前線で闘うヒーローとさえ謳われてます。

いったいなぜこんなにも違いがあるのか、、、?

そういろいろ考えてみました。そして得た結論はこれ。

やはり文化の違いという事ではないでしょうか。

アメリカはキリスト教が土台の国です。ご近所さんに優しくしましょう、お互い感謝し合い助け合いましょう。そして罪を許し合いましょう。それが基本精神になってますよね。

だからコロナ感染者が世間に謝る必要ないし、それを世間からも求められない。そして医療崩壊は感染者のせいでもなければ、それ以外の疾患で病院に運ばれる患者のせいではない。今ここで問われてる医療崩壊危機は、概ね行政のせいにされてると思います。

日本の医療状況について、自分は詳しくわからないので何も言いません。感染してないその他多くを守る側の言い分。わからないでもありません。

ただ、人間として慈愛の精神が欠けてる日本社会の一面を、今回ニュースで目のあたりにして、自分が日本社会を去った理由を再確認してしまいました。

私は宮崎駿監督の映画「もののけ姫」が好きです。その中で重要なキャラクターである「タタリ神」を知ってますか?詳しくはこちらのサイトを参考にして欲しいのですが、コロナ騒動が起こって以来、私はこの「タタリ神」が頭から離れません。

というのも、「タタリ神」は「怒り」と「怨念」の結晶だから。そして、その「怒り」と「怨念」により、自ら身を滅ぼすと言う事を体現してます。

人間は不安になった時に、恐怖に慄き、その恐怖が怒りと憎しみに変わり、そしてその怒りと憎しみは怨念となり他者を攻撃する。

ウィルス感染者・死者拡大により、自宅待機を強いられ、働きたくても働けない人々がデモをアメリカ各地で起こしてますが、彼らの怒りはまさに恐怖と不安から来ているわけですよね。そして彼らの怒りの矛先は今、私たちを守ろうと必死に戦ってる政治家、はたまた医療専門家や医療従事者にまで及んでます。

マスクもせずに、ソーシャルディスタンスも無視して、デモに参加してた人たちの中に感染者が増えるのではという懸念が専門家から出されてるニュースも聞きました。これは身を滅ぼしてる行為。まさに「タタリ神」そのものではありませんか。

先にも書いた日本でのニュースも、まさに人間がもつ「タタリ神」から来てます。そして、誰でも「タタリ神」になりえます。「タタリ神」になるかならないかは、私たち一人一人が心の持ち用によると思います。

我が家のキッチンの窓越しにバードフィーダーがあります。そこにやってくる野鳥たちを観察しながら、私は日々思う事があります。

私が近くとすぐ逃げてします野鳥。喧嘩し合う野鳥。そして、私が近づいても、時として私をじっと見つめながら、ただ悠長に餌を頬ばる野鳥。

正しい科学の情報を元に、お互い防御するための基本対策をし、穏やかな物腰でどっしり構えて生きてる方が、もしかしたらこの危機から心身ともに生き残れるのかもしれませんね。

*写真は先々週に開花したクリーブランドのソメイヨシノです。

軟禁生活その後と心の準備

コロナ、コロナで頭が痛くなる毎日ですが、ご期待どおり(?)その後の生活をちょっと書いてみます。

前回の記事でコロナ感染拡大によって、私たちの生活もガラっと変わった事を書きましたが、あの記事を書いた直後に予想通り自宅待機令がオハイオ州知事より出されました。そして、その後多くの州が同じ状況になってます。

つまり、薬局、食品スーパー、宅配・テイクアウト飲食サービス、銀行・郵便局、ガソリンスタンド、ホームセンター以外のお店は全て閉店、夫は完全自宅勤務になり、子供達もオンラインクラスが4月いっぱいまで続行になりました。

さて、そうなってから約1ヶ月が経とうとしてます。市場の株価は暴落し失業者が溢れ、やはり不況へと確実に進み始めてますが、我が家の状況はと言いますと、概ね学校が閉校になった時点とあまり変わってません。

というのも、とにかく引篭、引篭、引篭の一択です。人に会わない、私や夫だけ1〜2週間に1回のスーパー買い出しに出かける。子供達は家周辺の森でハイキングする以外は、家でずっと引篭です。

最初の2週間は正直、精神的に大変でした。前回の記事にも書いたけど、子供達が朝から晩までずっと一緒にいて、3食ごはんを用意して、自分の時間が就寝時まで全く無い、、、これはストレスになりました。

3食ごはんの用意や子供の世話なんて当たり前の事なんですが、体調が悪い時でもやらなくてはいけない、3人に同時に注意を向けないといけない、そして喧嘩の仲裁もしなくてはいけない、、、それが一番しんどかったです。

そして1ヶ月を過ぎようとしてる今、そんな新しい生活リズムにも慣れ、うまくポジティブに立ち回れるようになって来たと感じでしょうか。

そう、息子達がオンラインクラスを受けてる間、娘と一緒に料理したり工作をしたりして新たな目標と喜びもあったり。それと、我が家は森に囲まれてるので野外活動するにはとても助かってます。オンラインクラスが終わった後は息子達と一緒に、裏庭の森を越えてた所にある小川に探検に行くのが日課になって、心身と共に癒されるな〜と再発見したり。

一方、毎日ニュースではコロナばかりが報道され、ネットでも色々な情報が飛び交ってますよね?確実に自分の気持ちがそういった情報に流されやすくなったり、信念がグラつきそうになったりする事もあります。どこまで信じてどこまで自分を信じて行動に出るか、、、ホント訳わからなくなる時がありますよ。

特に自分のホルモンバランスは乱れてる時はホントひどい!涙もろいし、表現し難い不安にかられたりね。でも、そんな時こそ家族の尊さが身に染みるものですね。

過去に父の死目に遭えなかったし、娘の出産時はICUに入って生死を彷徨った経験があるので、ある程度「死」に対する心構えとかあると思ったけど、コロナ重症患者さんの壮絶な亡くなり方を知り、想像する度にホントやるせなくなります。

やっぱり毎日を一生懸命生きよう!家族との時間を大切にしよう!そんな風に思えてくるんですよね。だから毎日子供達や夫に今まで以上に意識して「ありがとう」や「愛してる」と言う言葉を口にし、できるだけ会話を増やし、とにかくハグやキスの嵐でスキンシップをしてます。

今起こってる事は私たちは一生忘れないでしょう。そして、今まであった「普通」はもはや戻る事はないでしょう。もしかしたら、この状態があと一年も続くかもしれません。いや、そう心の準備を冷静にしておいた方が、精神衛生上健康的なのかもしれません。

そんな激動の中だから見えて来るもの。そう、大切な人。大切なもの。大切な時間。
私はそれらに集中して生きて行こうと日々思ってます。

そして、少し心が荒んでしまった時は、彼女の笑顔と最近娘が寝る前に言うこの言葉を思い出すようにしてます。

「ママちゃん大好き!」

キリスト教の復活祭が過ぎた4月中旬、我が家の庭では水仙とマグノリアが満開を迎えてます。クリーブランドのソメイヨシノも咲き始めてる事でしょう。こんな時でも自然と同様、私たちも命ある限り先に進むしかないですね。明日はまた新しい日がやってくるから。

今を一生懸命生きよう。

そう自分に言い聞かせて、今晩も床に着きます。

 

 

*以下この1ヶ月の生活ハイライトツイートを載せておきます。

コロナ様がやって来てコロっと変わりました。

。。。というのは、私自身じゃなくって私たちの生活がです。

ご存知の通り、アメリカでは今あの新型コロナウイルスが猛威を奮ってましてね。一気に先週から生活が一変してしまいました。

というのも、シアトル、LA、NYなどで感染者が発見されて以来続々と各州でも同じ事が起き始め、ついに先週始めにここオハイオ州でも感染者3人見つかったと報道された思ったら、水曜夜に学校閉鎖の勧告があり、金曜には飲食店の閉鎖勧告に至りました。

あまりにも目まぐるしい速さの急展開で、まるで夢でも見てるかのような感覚で、あれよあれよと不安にかられはじめてます。テレビや新聞はコロナばっかり、ソーシャルメディアでもコロナばっかり!毎日新しいコロナ関連ニュースが入り、また急展開を見せ、ここオハイオでもいつロックダウンになるのかわからない。この学校閉鎖と飲食店閉鎖もいつまで続くわからない。そんな不安しかない毎日が続いてるわけです。

とはいえ、幸いなことに、向こう3週間の休校という渦中でありますが、小学3年生の息子達はパソコンから授業を受ける事ができるので、今週は毎日それに明け暮れ、暇を持て余すということはありませんでした。

ただ、自分はけっこう引きこもりに対して慣れてる方だと思ってたんですよね。でも、これがなかなかそうでもないようで、先月からずっと続いてる娘の夜泣きも手伝って、精神的に疲れて始めてる自分に今日気付きました。

アメリカ国民が今推薦されてるsocial distancing、つまり出来る限り人混みを避け、人と会わない、交流しないという、いわゆる自己隔離的な生活が先週からずっと続いてます。飲食店閉鎖に留まらず、いろいろな小売店も閉め始めてます。夫も会社の推薦でリモートワークに切替て自宅勤務中です。息子達のようにリモート学校があるわけではない娘は退屈をしてるので、スーパーの買い出しに連れて行ったり、公園に連れて行ったりする事しかできません。

家族が四六時中同じ屋根の下にいる。当たり前の事なんですが、一人になる時間が縮小されてるわけですから、これが意外と見えないストレスになるなとつくづく思いました。まだ1週間しか経ってないのにね。

カルフォルニア州では外出禁止令が出され、いつオハイオもそうなるかわかりません。そうなったら自宅敷地内しか外に出れなくなるわけで、今週からはじめたハイキングもできなくなると思うと憂鬱で仕方ありません。

まあ、なんだか大変な一年の始まりですよね。2週間前までまさに対岸の火だったかの国の騒動が、まさかここまで来るなんて想像もつきませんでした。

子供達とよく話すのですが、まさに大きな変化の分岐点に私たちは立たされ、後々まで忘れられない歴史の一幕に今いるのだなと。

これから大不況もやってくると思います。それでも、ポジティブサイドにフォーカスしながら今を生きるしかないですね。やがては終わるであろう事と信じて、がんばるしかありません。

以下ツイッターで最近呟いたポジティブなツイートを貼っておきます。個人的には、子供達が好きなコミックを翻訳された方とツイッター上で交流できたのが、この1週間の最大のハイライトでした😊

コロナなんか負けるもんかー!

と心の中で静かに叫びながら、この記事を終わらせたいと思います。

えいえいおー💪

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