実はずーっと書きたいネタがあったんです。
というのも、実は去年の8月で在米20年が過ぎたんですね。そこで、20年という節目ということで、なんとなくこの20年を振り返る何かを書いてみたいな〜とぼんやりと思ってました。
そんなときタイムリーにこんな記事↓を最近見かけましてね。
「若者も年寄りも、冒険に出かけよう! でも、まずは準備から…」— アメリカはいつも夢見ている@Cakes
筆者であるエッセイスト・渡辺由佳里さんのメッセージに深く共感を覚たわけです。同時に、そうだ!自分もブログに書きたい!という思いが湧いて来たものだから、今回久しぶりにちょっと真面目で長めのブログ記事を書いてみます。
エッセイストの渡辺由佳里さんと言えば、以前ここでも言及してますが、実は私、密かにファンでしてね。Newsweekで彼女が執筆している記事に出会って以来、最新記事などを追いかける目的でツイッターでよく追いかけるようになったんです。
とにかく今回出会った記事を読んで頂きたいのですが、ものすごく頷ける内容だったんですよ。最近自分が考えてたことをうまく表現してると言う点でかなり納得いく内容でした。というのも、渡辺さんは文中こんなことを言っておられます。
私を含めて、現在海外で暮らしている日本人の多くは「冒険」の経験者だ。バックパックひとつの旅だけでなく、異国に留学することも、転職も、結婚も、状況によってはリスクが高い「冒険」である。冒険をした人たちは、たいがいの場合、他人に「冒険をするな」とは言わない。なぜなら、冒険したからこそ現在の自分があることを知っているからだ。
「冒険したからこそ現在の自分がある」
この言葉は本当に真理だなと思います。
渡辺さんほど輝かしい人生を歩んでるわけではないので、ここで自分を重ねて語るのはおこがましいかもしれないけど、少なくても似たような経験をし、今の自分があるということに共感を覚えずにいられませんでした。
私も子供の頃から絵と英語が好きで、いつかその道に進みたいと思ってました。私の母は父親を幼い頃に亡くし貧困家庭で育ったにも関わらず、子供達の自由な発想を大事にしてくれる理解ある人でした。一方父は、国際貨物船に乗り一年に3ヶ月くらいしか家におらず、教育熱心であった反面、子供達を自分の思い描いたレールに乗せようとコントロールする人でもありました。
そして、英語が大好きで留学したいという私の夢は、高校時代の進路決定時にあえなく崩れ去りました。国立大学に進んで欲しいと願った父は、それ以外の選択は無いと私に宣告したのです。つまり留学に出す金はないと言われたのです。どうしても諦め切れなかった私は、「だったら自分で賄おう」と密かに決意し、高校卒業後は千葉県で就職し、家賃5000円だった社員寮に住み込み、毎日退社後に英会話教室に通ったり、6畳部屋で一人TOEFLの勉強を夜な夜なしながら、ひたすら貯金にも明け暮れました。そしてついに4年を過ぎた1998年8月、念願だったアメリカ留学を果たすことができたのです。
そう、あれは人生初めての冒険だったわけですね。私自身のための、私だけが欲を満たすだけの冒険です。誰のためでもなく、親のためでもなく、自分だけの冒険です。
その後、日本に向かう飛行機の中で今の夫と出会い、更なる冒険が続きました。大学卒業後に結婚はしたもの、ドットコムクライシスで就職難に合い、その後数年は迷走時代と言っていいほど人生で一番悩んだ時期でもありました。詳しくはあとでこの辺も別記事で書きたいのですが、挫折というのはこの時期十分味わったように思えます。
その後、かわいい双子の息子たちを授かり、乳児時代の双子育児の厳しさも味わいましたが、今はただ自分を育ててくれた人生最高の冒険であると強く認識してます。だって、多くの人が経験できるようなことじゃないですからね。そして、そのおかげで「育児」に対する自信が付き、大きな自己固定感を得たのは言うまでもないです。
今2歳半になる娘と小学2年の息子たちの育児に毎日明け暮れてますが、自分は今までの人生で最高の冒険を謳歌中だと自負しております。そりゃあ、落ち込むことだって、失敗することだってありますよ。楽しいだらけの冒険じゃないけど、総合的に言って今が一番スリリングな冒険かもしれません。
一方、息子たちが生まれてからフルタイムで仕事はしてませんが、友人たちと協力し合ってコミィニティサイトも立ちげました。私はこれも予定になかったプチ冒険でもあると思ってます。やりたいから作って、みんなの反応を観察して、いろいろ考えたり、嬉しいフィードバックをもらって喜んだりとプチ冒険だらけ。つまり、私なりに地味に冒険してるわけですね。
渡辺さんは、記事最後をこう綴って締めくくってます。
どうせリスクがある人生なのだから、リスクとコストをきちんと把握したうえで、自分の人生を豊かにする冒険の旅にどんどん出かけてほしい。若者だけでなく、年寄りも。生きている限りは冒険適齢期だ。
まさに「同感する!」以外に言葉が見つからないメッセージです。
これから先やりたいことはたくさんあります。つまり自分の人生をもっと豊かにする冒険です。メジャーな冒険としては、娘が学校にあがったらフルタイムで就職すること。そして子供達が巣立つ頃には、大学に戻って修士課程も勉強したいという願望もあります。もっと小さいプチ冒険もやりたいことはたくさんあるけど、どの道実現するにはリスクもあるし、そのための準備も必要です。
それでも、今は漠然と「きっとできる」という気持ちが大きいかも。それは、今まで経験した冒険が自分を育て豊かな人生を作ってくれたから。いわゆる自信というものなのかもしれないけど、きっと自分を肯定し信じることはこの20年で得たものなのかもしれません。
冒険はやろうと思えば、誰でもできると思う。たとえそれが地味なプチ冒険でも、やることに意義あるし、なによりも心を豊かにしてますものね。それと日本であろうと、海外であろうと関係ないですからね。
だから、みなさんも一緒にプチ冒険しましょう!
いいね、冒険。
うちの場合は、人生ギャンブルですわあ。
ギャンブルでもスリルあるから冒険やん!
すごい~若いころからずっと自分軸がしっかりしていて憧れる。そして、将来の夢も素敵~!!応援してます!!”生きている限りは冒険適齢期だ”とってもいい言葉だね。
きゃ!コメントありがとう!!!いや〜、自分に言い聞かせる目的でここで書いてるんだけなのね。うん、頑張るわー。応援ありがとう!!!