逃げきれなかった我が家

またしてもご無沙汰してました!約半年ぶりの更新ですね。このブログの放置期間がだんだん大きく広がるにつれ、まずいな〜と思いつつも、バタバタしながら結局時間だけが溶けていきあっという間に春になりました。

さて、実はですね、なんとつい最近コロナウィルスに感染してました。しかも次男を除くほぼ家族全員で!でも、今はもうみんな完治し復活しましたのでご心配なく。

今回の感染は突然やって来たわけではありませんでした。だっていつかは来るな来るなとずっと悟ってましたから。というのも、去年11月下旬からホリデーシーズン(感謝祭とクリスマス)が立て続けにあり、それと共に感染者数がこちらでは激増。そして、3月中旬の春休み前にアメリカ全体で規制緩和し、学校ではマスク着用義務がなくなり、復活祭の4連休が終わったかと思ったら、感染者が再び激増という流れでしたからね。

今まで感染者激増に伴い学校をあえて数週間休ませたり、発熱や風邪の症状があるごとに検査してはほっとするの繰り返しでした。でも今回だけはやはり逃げ切れることができなかったのです。

娘の検査結果はうっすら陽性でした。
我が家は皆フルにワクチン接種済みです。子供達は5歳〜11歳のカテゴリーなので、まだブースター(三回目の接種)はしてません。たとえフルワクチン・ブスーター接種済でも、月日が経つにつれて効果は落ちるので、100%感染しないわけではないですもんね。そして、周りがマスクをしなくなれば、たとえ自分がマスクをして予防しても、ウィルスの進入を完全にブロックする事はできません。いくらソーシャルディスタンスといっても、小さい子供なんかはほぼ無理です。大人でさえもできない人多いですからね。

だから最初に感染したのはプリスクールに通う娘でした。彼女が咳を少しし始めた時、また今までと同じ風邪かな?と思ったもの、その日に誘われてた誕生会には散々悩んだ挙句欠席し、その翌日に発熱したので、自分の勘は正しかった!とホッとしたものでした。

家族の症状を観察して思ったのですが、今回感染した株種はおそらくオミクロン株でしょうね。ワクチン接種済みというのはかなり大きいかもしれないけど、家族皆がちまたで言う「軽症」で済んだから。発熱は微熱(37°C〜37.5°Cあたり)で、たった1日しか続かなかったんです。あとは咳・喉の痛み・くしゃみ・鼻水と頭痛といった症状があったりなかったりの繰り返しが3〜4日続きました。特に子供達は軽症が著しく、症状が2日だけだったり、娘は咳だけ3、4日間酷かったり。厳密にはそれぞれ症状が多少違うけれど、食欲も常にあり寝込むことは全くなったですからね。もちろん臭覚損失もなければ、ブレインフォグや倦怠感といった後遺症もほとんどありません。とはいえ、今少しまだ喉に痰が絡む程度の症状は長引いてますが。

それにしても、政府が配布してくれた自宅検査キットはずいぶん重宝しましたよ。そして、この検査キットを使っての検査陽性反応は発熱してはじめて出ると言う事も学びました。PCR検査より自宅検査キットは精密ではないからでしょうね。だから逆に、陰性反応が出るのも、PCRでは回復後数週間は出続けるそうです。つまり、陽性反応から2週間後が自宅検査キットで陰性反応が出る安全ゾーンのようです。

さて、逃げ切ってる我が家の約1名なのですが、ここまで家族の大半が感染したにもかかわらず、未だ感染しないというのはどう言う事でしょうね。

ひとつだけ断言できるのは、やはりソーシャルディスタンスとマスク着用、そして消毒の徹底でしょうか。娘が感染してすぐ、彼は自ら進んで自己隔離してました。食事も別部屋でしトイレも別にし、私も彼も消毒を徹底的にしました。私に似て多少潔癖気味の傾向があるので、それが功を奏したのは確かです。

ちなみに、自宅検査キットで検査してもアプリ通して検査したので、結果は陰性・陽性かかわらず自動的にアメリカ疾病予防管理センターに通達されます。その後すぐ陽性報告が州保健局に行くと郡保健局から電話が来て、症状に関する質問をされ、隔離期間や隔離中の対策などの指導がありました。これが長い長い電話でね。やれやれってな気分でしたよ。同時に、未感染者の健康状態のトラッキングも始まり、そのトラッキングの入力要請が毎日届くんです。今だにそれが続いるんだけど、さていったいどれくらい続くのやら。。。

実は自分が感染するまで、正直感染する人は感染対策を徹底してないと思ってました。規制が緩むにつれ、マスクしない人は増え、やれパーティーだ!やれ旅行だ!と気が緩んでいく人たちが周りで増えて行きましたからね。そりゃあ、人が集まるところに行ったら感染するわな〜という解釈をしてたんです。

私を個人的に知る友人なら知ってると思うけど、我が家はどっちかと言うとアンチソーシャルで外食もほとんどしません。コロナパンデミックになってからも、レストラン店内で食事を一度もした事ありませんし、親戚や友人が集まるパーティーなどもずっと不参加。友達とお茶をし始めたのはつい最近の3月だったし、それでもマスクを着用し続け、ソーシャルディスタンスも徹底してました。周りはマスクはしない、大勢で集まる、ソーシャルディスタンスもしない状況だから、はっきり言って感染対策に関しては優等生でしたよ。

それなのに感染しました。

結局のところ、どんなに自分が感染対策を徹底してても、感染してしまう時は感染するのです。これはもう運でしかないですね。感染をしないためには徹底的に引きこもるしかないんですよ。パンデミック当初のロックダウンのような状態みたいにね。だからって、ずっと無菌状態の殻に閉じこもってたら、メンタルをやられちゃいますよ。少なくても、子供たちが受けた精神的ダメージは大きかったし。

今年に入って、ワクチンとが普及し治療薬も開発された状況に伴い、アメリカはマスク規制を緩めはじめました。社会全体がパンデミックからポストパンデミックに向けて動きだしてます。私たちのような健康なワクチン接種済み者は、たとえ感染しても軽症済むからでしょうね。だから、一番損するのはワクチン未接種の5歳以下の子供と基礎疾患持ちの人、そして老人、つまり弱者ですよ。この理不尽さにとても考えさせられます。本当にそれでいいのかと。。。

CNNの記事によると、今年2月時点で18歳以下の子供75%が、18〜 49歳大人64%が、50〜60歳の大人50%が、そして65歳以上33%がコロナ感染し、そのうち5歳以下の子供475人が死亡してるそうです。きっとこの数字は今では大きく跳ね上がってると思いますが、これがアメリカの状況です。

それでも、私たちは引き続き感染対策はし続けます。たとえ感染による多少の抗体が自然にできてもです。コロナウィルスは、次から次へと新種株を生み出しますし、これから数ヶ月後には、違う株が猛威を振るい感染するかもしれませんから。

とにかく、今回のことで色々学ぶことがありました。そして、いろいろ考えさせられました。それをどうしても文字に起こして記録しておきたく、こうやって長々と書いた次第です。

やはり健康が一番ですね。贅沢なものは要りません。たとえ地味な生活でも、家族が健康でいられる事が、何よりの幸せだなとつくづく思いました。

みなさんも、健康に気をつけて幸福な毎日を送りましょう!


一番上の写真はクリーブランドにあるソメイヨシノの開花です。復活祭前(4月17日)に開花しました。