ちょっと前にツイッターで見かけた話題が海外の日本人会についてでした。それもネガティブな意見が多くて、もの凄く考えさせられたんですね。そんなわけで、ちょっとマジメな話題を新年早々に書きたいと思います。
そもそも海外の日本人会については、日本在住の皆さんはあまり馴染みないでしょうね。日本人会は、基本いろんなメジャーな都市に存在し、現地日本人をサポートする意味で誕生したと思います。活動内容も規模も団体によっていろいろで、日本企業が多い街では、日本の商工会議所みたいな役割をする場合も多いかもしれません。会員制なので、一定の会費を払って入会し、団体が開催するイベントなどに参加できるといった具合ではないでしょうか。
さて、ツイッターで見かけたネガティブな意見ですが、内容としてだいたいこんな感じ。ちなみに原文通りじゃなく、私なりに要約してここに書いてます。
- 日本人会は避けた方がいい。なぜなら、一度ハブにされたらえらい目に合う。
- 入会すると、学歴から会社名、所属部署まで根掘り葉掘り聞かれ、マウンティング*までされる。
- 日本人会なんて駐在員のたまり場で、現地に馴染んでる日本人には必要ない。
*「マウンティング」とは、たぶん最近の若者用語だと思うのですが、沢尻エリカさん主演のドラマ『ファーストクラス』で話題となった『マウンティング女子』から来てるらしい。こちらのサイトによると、「要は、コミュニケーションを通して『自分の立場が上』と態度や言葉で示す行為のことのようです。
こういった意見を見て、私は驚くどころか「やっぱりね」といった印象を強く受けたんですね。なぜなら、私も10年前まで同じようなネガティブなイメージしか持っていなかったから。しかも、実際そんな体験もしてないにも関わらず、誰かが言ったネガティブなことだけが先行して、そういうものだと信じて疑いませんでした。その心理の背景は、このブログでも「現地日本人コミュを毛嫌いする在米異邦人」というお題で過去にも書きましたが、日本社会にうんざりし精神的な自由を求め、海外で自立しようとしてる、もしくはしてる人ほど、そういったネガティブなものに過敏に反応てしまうのかもです。
同じ海外に住む日本人でも、駐在組と永住組は多少のギャップがあるのは否定しません。駐在日本人は企業に派遣されて来るわけで、海外に住みたいと思って来てる人はあまり多くないかもしれません。よって、当然日本のやり方・考え方をそのまま持ってくる人もいるし、現地に馴染めずに悩む人も多いかもしれません。心のよりどころは、同じ境遇にいる日本人なわけで、自然に集まっしまうのも無理はないです。
逆に、国際結婚を機に海外に移住する人や、私みたいに夢を追い求めて移住する人は、どちらかというと独立心が強く、現地コミュニティに馴染んでいるので、あえて日本人と繋がる必要性もなければ、したいと思わないかもしれません。
だから、そういった違いに、御互いギャップや違和感を感じるのは当然のことかもしれません。とはいえ、10年前の私みたいに、実際に会って交流して相手を知らずに、先入観だけが先走りして、「知る」というチャンスの扉を閉ざしてしまうのは、実に残念なことだなと思うのであります。
事実、10年前にLAで参加した映画祭のボランティアを通して、日本人コミュニティを知ったのをきっかけに、自分の中で少しずつ先入観というものが変わって行きました。じゃあ、ここクリーブランドではどうなんだろうか?そんな風に思ってた矢先に、こちらの日本人コミュニティに携わってる人たちにも出逢いはじめました。そして、自分の先入観や憶測がいかに根拠が無いものであったか思い知ることになったんですね。
先にも書きましたが、日本人会はそもそも現地日本人をお互い助け合う意味合いで誕生したと思います。とはいえ、ツイッターで見かけたネガティブな経験をした人が実際大勢いるとしたら、それこそあまりにも残念過ぎますよね。もしかしたら日本人人口や企業の数によって、状況も大きく変わるのかもしれませんが、私がここで経験した事からこれだけは声を大にして言いたいです。
クリーブランドで出逢った日本人会の人たちは、本当の意味で助け合ってます。
そして、組織としての日本人会が持つ呪縛イメージをなんとか打破しようとしてると思います。少なくても、私が観察して感じ取ったことではありますがね。
ここクリーブランドには、非営利団体としての日本人会は、たったのひとつ、ノースイーストオハイオ日本人会、通称JANO(Japanese Association of Northeast Ohio)です。
そして、もうひとつ非公式の日本人会があります。友人達と立ち上げたお友達サークル的なものなんですが、クリーブランド日本人ゆるダラ会という、団体でもなんでもないコミュを3、4年前(?)から運営してます。
これから更に2回に分けて、この二つのコミュについて書いて行きたいわけですが、結局なにが言いたいのかというと、とにかく本当の意味でここの日本人会は機能してるよって言いたかったのでした。
今の若い世代はもちろん、海外に住む日本人はネットで情報を得ることがほとんどだと思います。よって、間違った情報もたくさんあることにも気づき難いし、誰かの根拠ない情報だけが一人歩きすることは多々あると思うのです。
だからあえてここで書きたかったんですね。
そんなに悪くないよ、クリーブランドの日本人会はって。
次回は「ノースイーストオハイオ日本人会」について書きたいと思います。
ここまで長々と読んでくださった皆さんに感謝感激アメアラレ~♪
まあ、受け止め方が違うのは仕方ない。
助け合いってクサイ言葉に聞こえるけど、
ホント、心身ともに助け合ってる、クリーヴランドの日本人。
あ~クサイ。あ~でもホント。あ~感謝感謝。
だよね~、その中で御互い理解して癒合していくしかないよね。
演歌並にクサイのもええのう~。属名はクサクサ会に決定ー!笑