もう一ヶ月前の話なんですが、実はクリーブランド美術館で通訳の仕事をやってきました。恥ずかしい事に、こういった公式的な且つ学術的な通訳ははじめて。クリーブランド美術館側と日本の新聞社には申し訳ないことしたな~と反省しつつ、私にはできる事はここで展示会の告知をすることくらいだ!と思い書いております。
今年はどうやら日本とクリーブランドが繋がる良い年のようで、東京国立博物館展(Remaking Tradition: Modern Art of Japan from the Tokyo National Museum 2月14日~5月11日)がクリーブランドで開催され、一方東京では東京国立博物館では「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」(1月15日~2月23日)が2月に終え、九州国立博物館で同名巡回展が只今開催中とのこと。
5月に終えた東京国立美術館展は耳にしていて、「ああ、行きたいな~」と思ってはいたのですが、新居探しと育児に追われてて結局機会を逃してしました。そんなおり、友人から通訳の話が入り、不安ではあったのですが思い切ってやってみました。自分の能力と出来栄えについてはここではあえて言いたくないのですが、物凄く勉強になる経験だったのは確かです。
クリーブランドに落ち着いて早14年目ですが、クリーブランド美術館についてはあまり知りませんでした。一応学生時代にアートが専攻でしたが、それも12年前の話。その後、写真・デザイン中心の世界にいましたから、趣味で美術館に足を運ぶ程度で、クリーブランド美術館がいかに東洋美術所蔵品に優れてるかなんて知る由もありませんでした。そして、アメリカ国内有数の美術館のなかでもそれは有名で、そんな美術館に作り上げた伝説的館長、シャーマン・リー氏についても、まったく無知と言ってよい程ほとんど知りませんでした。
今回新聞社の方とこのシャーマン・リー氏について取材に同伴し、改めてクリーブランド美術館の凄さとクリーブランドと言う街の良さを知ることが出来ました。そんな機会を与えてくれた友人と新聞社及び美術館に感謝です。
この街に長く住めば住むほど味が分かる!そんな感じのクリーブランドですが、今年は何と言っても良い事だらけのクリーブランドですね。というのも、つい先週には2016年共和党大会開催地に選ばれ、NBA界のスターであるレブロン・ジェームスがキャバリアーズに移籍するというビッグニュースが飛び込んできたばかり。
とにかく、これからクリーブランドの名が世界に広がることを願いつつ、今日本で開催中のクリーブランド美術館展の成功も願いたいと思います。九州周辺の皆さん、ぜひこれを機会に美術館に足を運んでみてくださいね。
九州国立博物館 「クリーブランド美術館展─名画でたどる日本の美」
- 会期:平成26年7月8日(火)〜8月31日(日)
- 休館日:毎週月曜日(ただし7月21日(月・祝)、8月11日(月)は開館、7月22日(火)は休館)
- 開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 観覧料:一般 1,400円(1,200円)、高大生 1,000円(800円)、小中生 600円(400円)