このドラマ、ご存知でしょうか?日本では1997年にNHKで放映されたドラマ。こちらでは1994年~95年にかけてABC放送で放映されたらしいのですが、最近ふとしたきっかけでHuluで発見して、ついつい懐かしくなって全19話を観てしまいました。
なにが懐かしいって、ドラマの内容はもちろんですが、1997年当時このドラマにハマッた自分でしょうか。そういえば6畳間の会社寮で過ごしたな~とか、字幕で観ながら英語を勉強したな~とか、留学に向けて準備してていつ退職届けだそうかってわくわくしてたな~とか。そんな思い出にふとタイムスリップしてしまいました。
そしてこのドラマ、何が特別にハマるのかって言ったら、そう。それは「リアルなアメリカ社会」でした。当時ではけっこう物議を呼ぶであろうテーマ(ティーンの飲酒とドラッグ・同性愛・性生活・いじめ・貧困・学習障害・親や社会体制への不満と反抗などなど)を扱ってて、いわゆるアンダーグラウンド的なカルト的(?)な存在感もあった内容。それと同時に思春期の心情をうまくリアルに描いてた傑作だった思います。
もう20年前の時代背景ですが、舞台はペンシルベニア州の架空の郊外住宅街ということで、街や学校や周りの登場人物が、この辺の郊外でよく目にするような風景でまさに「リアルさ」を感じてしまうんですよ。主人公はごく普通のマジメな15歳。育ちも中流階級で両親はごく普通だし、近所には同じ公立高校に通う幼馴染が住んでたり。そんな中、思春期を向かえ、親に対する不満や不条理を抱き始めたり、ボーイフレンドが出来て性に対する興味と不安を覚えたり、親友の飲酒・ドラッグ問題や同性愛・いじめ・虐待を目にしたり、学校や社会体制への不満と怒りを覚えたりしながら成長していきます。
このドラマ放映当時、私はすでに20代でしたが、高校卒業からそんなに経ってなかったので、かなり主人公の心情には共感させられるものがありました。特に主人公アンジェラが言動・表現の自由を学校に抗議する姿はちょっとだけ自分とダブってみえたり。実は私も高校時代に教師の暴力的な言動を訴えるため、地元紙に投書したことがあるからです。まあ、今考えるととーっても熱血高校生だったんですね、私(今はそんなパワーありませんが;笑)
とにかく今回16年ぶりにこのドラマを観て気づいたことがありました。そう、それは自分が「親の目」で物語を追っていたということ。主人公アンジェラの両親、特に母親の葛藤とか心情がとっても共感できるとうか、「ああ、きっと私もそんな風に考えちゃうな~」みたいなカンジで観てました。母親というのは、常に心配症でついつい余計な事を子供に言ったり、どっしり構えてる夫にイライラしたり。。。どこでもありがちな図なんだなって、ついつい笑ってしまいましたよ。
このドラマ、日本では残念ながらDVDでしか手に入らないようですが、こちらではHuluで無料配信しているので、興味ある方はぜひチェックしてみてください 😀