ずーっと観たかったんだけど、劇場公開当時はなぜか逃してしまった作品。ということで、やっとDVDで観ました!はい、またしてもお馴染み 、ドキュメンタリー映画です。
とにかく、この映画はとーっても衝撃的でした。特に感受性の強い方は、この映画を観たらもうお肉食べれないかも。ちらっとネット上で見かけたんですが、この映画はドイツ映画の『いのちの食べかた』に通じるものがあるらしい。ちなみに『いのちの食べかた』、実は私、まだ観てません。かなり衝撃的なドキュメンタリーらしいですが、こちらの『フード・インク』も凄いです。特にアメリカ在住者は必見ですよ!だって、私達の食生活が危ないから!
↑この動画は、映画冒頭のシーンです。残念ながら字幕なし。
普段なにげなく私達が口にしてる食べ物の元を辿ると、遺伝子組み替えした安価なトウモロコシと大豆に辿り着く。それらは、とてもじゃないけど普通では食べれないもの。そして、その影に巨大企業が牛耳る大量畜産工場の存在。大量に生産するために、牛や豚や鶏は衛生上且つ倫理上とてもありえないような環境でぎゅうぎゅう詰めにされ、身動き出来ずにト殺をただ待つだけ。短期間に太らせるためにホルモン剤を抽入され、太った体で身動きできない鶏の姿は痛々しかった。牛も本来は牧草が主食なはずなのに、その安価なトウモロコシを飼料として食べてるせいで病気にかかりやすくなります。精肉加工工場では杜撰で不衛生のまま加工され、これらがいわゆる、最近よくニュースで話題になるリコール肉の原因というわけ。
もっとこれ以上の話、この大量畜産工場事業が生み出す問題、不当に扱われる移民の工場労働者、厳しい立場にある下請け農家、ロビイストとブッシュ政権により歪んだFDA(アメリカ食品医薬品局)、価格競争による世界食料危機、そしてファーストフードによるアメリカ人の肥満問題と貧困の関係などなどが詰った映画なんですが、とりあえず私的に簡単に言うとこんなカンジでしょうか。
さて、この大量生産を行ってる巨大企業はいくつかあったんですが、一番見覚えがあったのがTysonブランド。私は絶対にこのブランドは買いたくないですね。映画のメッセージでもありますが、とにかく地産ものを選ぶべき。それは、お肉もお野菜も乳製品などもです。オーガニック食品だけを出来れば買い続けたいけど、ある意味それは非現実的でもある。オーガニックフードは、高いですから。それに、あらゆる加工品に姿を変えて含まれてる遺伝子組み替えしたトウモロコシ(例:ハイフルトースコーンシロップ)は完全に避けれません。だから出来る限りファーマーズマーケットなどで購入したり、野菜の自家栽培をしたり、アーミッシュ製のものを選んで買ったり、そしてちゃんと原材料のラベルを読み商品選びをするべきかなと。
最後に余談ですが、劇中あの巨大スーパーマーケット、ウォルマート(Wal-Mart)がオーガニック製品に着目し出すシーンがあります。正直これは複雑な気持ちになりました。ウォルマートの脅威と経営実態を暴くドキュメンタリー映画 Wal-Mart: The High Cost of Low Price を観た後なんで特に…。ちなみに、この映画もお勧めですよ。
【関連サイト】
【この映画について書かれたブログ】
私の記事よりうまくまとめてるので、より深くこの映画の概要を知りたい方はどうぞ!
いや、ぼく。
こういうやつ見たいんだけど、見たくないんです……。
見たら山ごもりか、絶海の孤島かどちらかにいってしまいそうで。
セイキさん、その気持ち凄くわかります!
私も一瞬そんな気持ちになりましたよ。
でも、劇中に誇りを持って畜産業を営んでる人が紹介されたのは救いでした。
この映画はベジタリアンになるように促してる映画じゃないので、そんな感傷的にさせるような内容じゃないかもです 😉
実に興味深いです!
日本での公開は先だと思いますが、是非見てみたいです。
遺伝子組み換えテーマだと「食の未来」というドキュメンタリー映画も
非常に勉強になりました。
たしか2006年ぐらいのアメリカの作品で、原題は The Future of Food
似たような名前で未来の食卓(だっけかな?)というフランスでオーガニック給食に
取り組む小さな町を扱った作品もまだ観れてませんが、是非観たい作品です。
「犬と猫と人間と」上映するべく水面下で(笑)調整中です。たぶん来年の2月頃の予定です。
日本の食事情は詳しくないですが、やっぱり日本もこちらに似た様なカンジなのでしょうか。
そうですね。日本公開、ぜひ実現すると良いですね!
私も、これ気になってたんですが、まだ観てません。ぜひぜひ近いうちに観たいです!
そのフランス映画もちょいと調べてみますね!
おお!そうでしたかー。2月頃に帰省は無理なんで観にいけませんが、ぜひ家族に勧めてみます。
実は私も水面下で(笑)ボランティアしてますよー。
こういった傑作は世界中に広めたいですね!
初めまして。
お邪魔いたします。
事後報告で申し訳ないのですが、このブログを私のブログで紹介させていただきました。
多くの人に食の実態を知って欲しくて、Food,Inc. を記事にいたしました。
これからも、時々お邪魔させてくださいね。
有難うございました。
Riecoさん、こちらこそはじめまして!
そして、ご丁寧にご連絡とコメントありがとうございます。
本当ですね、食の欧米化が進む日本でも特に観てもらいたい作品ですよね。
この映画は、今年のアカデミー賞にもノミネートされてます。きっと受賞すれば、日本公開もあるかもしれませんよ。
そう言えば、Riecoさんは押し花をやっていらっちゃるんですね。しかも本まで出版とは凄いですねー。
私も是非そちらのブログにまたお邪魔したいと思います!
endunhamさんへ
たいへん恐縮です。
私の本、出版社が倒産してしまい、売切れてしまった場合、それっきりです 😥
2冊目を出したいところなのですが、出版会も氷河期でなかなか難しいです。
でも、いつかきっと2冊目をと考えています。
endunhamさん、何かデザインをされていらっしゃるのですか?
可愛いデザインのグログですね。
そうだったんですかー。それは残念ですね 🙁
確かに書籍もデジタル化が進んでますから、氷河期は頷けます。
私はやっぱり本の匂いを楽しみながら読む方が好きですけど。
時代には勝てないのは、なんか寂しいですね。
そうですね!ぜひ頑張ってください!
ありがとうございます!
一応ウェブデザイナーをやってます。
なので、ブログの外観とかデザインするのが大好きなんです。
何かを夢中に作るのって、楽しいですよね!
endunhamさん、初めまして
ずいぶん前の記事にコメントしてしまうのですが、私も最近フード・インクを観て衝撃を受けました。ドキュメンタリーの幅広いテーマをとてもシンプルに分かりやすく説明されていて、素晴らしい記事だと思います。
拙いながら私も備忘録用に記事を書いたのですが、その中でこの記事へのリンクを貼らせて頂いてよろしいでしょうか?
もし不都合があればお教えください。
それではまた来ます♪
Rikakoさん
こちらこそ、はじめましてー。
コメント投稿ありがとうございます!
そうですか?とっても嬉しいお言葉です!!!ありがとうございます。
今そちらの記事を拝見しましたが、詳しく書いてあって私も見習わなくちゃって思いましたよ。
もちろん大歓迎です!こちらこそ宜しくお願いします!
それより、Rikakoさん、テネシー在住なんですね。
南部のテネシーの生活、ほとんど縁のない私は興味津々ですよー。
そちらのブログ、これから楽しみにしてますね!
さっそくお返事ありがとうございます!
テネシーのネタというよりはもっぱら自分自分のブログなので(笑)endunhamさんの南部への興味を満たせるか自信はないのですが、私もwordpressを使っているのでendunhamさんのそちらのカテゴリも楽しみに読ませていただきますね。
ところで、なんだかトラックバックが2回もされていてすみません!恥ずかしい…。
いえいえ、自身の生活を通したネタほど、面白いものはないですよー。
マイペースにどうぞ、ブログを楽しんでくださいな。
最近あまりこちらの話題書いてないので恐縮です。またボチボチ書いていきますね。
いえいえ、私は気にしてなかったので、そのままにしておきましたが、一応ひとつは削除しておきますね。
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