DVDでこの映画を観た。
アメリカの政治・歴史に興味ある人にお勧め。
ソ連のアフガン侵攻(1979年-1989年)に対して、アメリカがどのようにアフガンを援助して誰がその背景にいたのかというストーリー。題名になってる、チャーリー・ウィルソンは女・酒好きのパーティー議員。そんな彼がソ連侵攻で苦しむアフガニスタンの人々を見て、ソ連勢力に抵抗する民兵や義勇兵の集まりムシャハディーンを援助するよう政府に働きかける。結果として10年に及ぶソ連・アフガン戦争はソ連の敗北をもたらし、歴史がその後大きく変わるというストーリー。
映画最後に彼の言葉がテロップで出るんだけど、それが凄く今のアフガニスタンの状況を反映してると思った。
We fucked up the game end.― Charlie Wilson
つまりアフガン人を助けたのに、その後の戦後処理(復興作業など)を怠ったおかげで、内戦が起こりタリバン政府の樹立、そしてオサマ・ビンラディンを含む多くのテロリストを生む結果になったということ。これこそ歴史の皮肉。
同時多発テロ直後に、アフガン侵攻をしたアメリカ。でもオサマ・ビンラディンを捕らえもせずに、ちゃっちゃとやりっぱなしで去りイラク侵攻に移ったおかげで、アフガニスタンは今再びタリバンが勢い付いてるらしい。
昔ある人が言ってた。歴史は学ぶためにあるって。アメリカはそれを学ばないんだよね。ホントそう思った。
さて、新しい大統領は学ぶのか?どっちがなっても、とにかく学ぶ能力がある人であって欲しいですなぁ。