メディアの偏り方
- 07 / 08
- 日
- 2007
ちょっと前なのですが、クリーブランド郊外の町キャントンで妊婦が行方不明になり、結局メトロパークの山林で他殺体で発見された事件がありました。数年前に西海外でもクリスマス時期に妊婦が失踪・殺害され、被害者の夫が犯人として捕まった「レーシー・ピーターソン事件」がありました。今回の事件はそれに類似した事件で、被害者の遺体発見前は、全国ニュースになるくらい連日ニュースで取り上げられてた事件です。現在、犯人は被害者のボーイフレンドとされてます。そこでふと、過剰なニュースの取り上げられ方、メディアのあり方、そしてアメリカにおける人種問題について考えてしまったのでちょこっと書いてみます。
CBSテレビのドラマ『Without a Trace』をご存知でしょうか?FBI行方不明者捜査班の話のドラマです。そのドラマのあるエピソードの中にこんな内容がありました。白人の少女がある日行方不明になり、また同時期に別のケースで黒人の少年が行方不明になります。このふたつのケースを捜査班は担当する事になりますが、人手も少ないという事でどちらかを優先に捜査しなくてはならなくなります。FBIの上層部からの圧力で、担当捜査班は白人の少女の事件を優先しなくてはいけない状況になります。メディアで大々的に放送されるのは白人の少女であり、黒人の少年の事件は全く目も向けられません。少女の家庭はいわゆる中流家庭であり、少年の家庭は生活保護を受けている貧困層です。共通点はどちらもティーンで片親を持ってるということで、違いは生活レベルと人種だけです。もちろん捜査官はメディアとFBI上層部の圧力と自己倫理の間で葛藤するですが、結局自分ではどうにもならない状況が彼を押し寄せるという内容です。
今回のクリーブランド郊外の町キャントンで起った妊婦失踪・殺害事件は、上記のドラマとは全く無関係ですが、メディアが大きく取り上げるという点に考えさせれました。ちなみに被害者は白人で、加害者となっているボーイフレンドは黒人です。確かに妊婦失踪は大きな事件ですし、妊娠9ヶ月の妊婦でありますから時間が迫るくる問題ではあります。でも同時期にこのアメリカ全国どこかで、黒人・ヒスパニック・アジア人を含むマイノリティだって失踪もしくはなんらかの事件に巻き込まれているはずです。ここで的確な数字を表示できれば説得力があると思いますが、私がニュースを今まで毎日欠かさず見てきて思うに、必ず大きくニュースで取り上げられるのは白人です。その背景に沢山のマイノリティも事件に巻き込まれている事実があるのにも関わらず、彼らは決して大きく取り上げられません。
まさに今回の事件によって、あの大きな取り上げ方にメディアの偏りが存在すると実感したわけです。ちょうど『Without a Trace』を観た後だったので、あのドラマの内容のテーマはそれほど嘘ではないと納得させられました。最近のメディアに対して時として納得できない点が多く見られます。エンターテイメントニュースも普通のニュースもなんだかごっちゃまぜ状態。どうしてパリス・ヒルトンの収監が真面目なイブニングニュースに取り上げられるのか…。テレビの視聴率ばかりを狙っていては、本当のジャーナリズムとは言えないですよね。公正な立場から事実を伝えるのがジャーナリズムであって、視聴者が期待しているものを伝える事ではないと…。
とまあ、以前も同じような事を書いたかもしれませんが、またふと考えてしまったのでボヤいてみたわけです。
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